ドイツ取引所傘下のクリプト・ファイナンス、BaFinからライセンス取得

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 ドイツの金融規制機関であるBaFin(連邦金融監督庁)は、大手証券取引所のドイツ取引所が運営するクリプト・ファイナンスに4件のライセンスを発行した。

 これにより、クリプト・ファイナンスはドイツで規制を受けたデジタル資産取引、決済、カストディサービスを提供できるようになる。12日の発表によると、スイスのFINMA(金融市場監督当局)はすでに同社を規制下に置いている。

 「クリプト・ファイナンスGmbHがBaFinからライセンスを取得したことを喜ばしく思う。これにより、当社のサービスはこれらの非常に高い基準を満たす数少ない商品のひとつになる」

 クリプト・ファイナンスは規制投資家向けのサービスを提供しており、このライセンスを通じて暗号資産(仮想通貨)エコシステムにおける地位を強化することを目指している。

 ドイツ取引所は21年、クリプト・ファイナンスの過半数株式を取得した。買収後、ドイツ取引所はポストトレードサービスを含むデジタル資産サービスへの直接的なアクセスを顧客に提供している。

 ヨーロッパは、MiCA(暗号資産市場規制)規定の実施に向けて準備を進めている。23年10月、欧州当局は暗号資産マネーロンダリング防止法とともに、MiCA枠組みの法制化に署名した。

 クリプト・ファイナンスのエリック・ヴィオール氏は、「バリューチェーン全体をカバーするというコミットメントが当社を際立たせており、厳しい規制を受けたサービスを提供するドイツで重要なマイルストーンを達成できることを誇りに思う」とコメントした。

●ドイツ取引所の暗号資産取引所

 ドイツ取引所は暗号資産取引所DBDXの設立を目指している。DBDXは、暗号資産分野における信頼できる市場インフラである。ドイツ取引所は23年11月にこの計画を明らかにし、24年にDBDXを設立予定であると発表した。

 こうした動きの背景として、ドイツは暗号資産規制改革に向け準備を進めている。ドイツ取引所は、デジタル資産のシームレスな取引を促進するため、規制されたステーブルコインの導入も計画している。

 競合のシュトゥットガルト取引所もBSDEXという暗号資産取引所を運営している。BSDEXはリテール向けの取引所だが、機関投資家向けのカストディも提供している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/deutsche-borses-subsidiary-crypto-finance-gets-bafin-license.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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