ビットコインETFの週間流入額が23億ドルに倍増、BTCを5万2000ドルに押し上げ

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 現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)は先週、前週の流入額12億ドルのほぼ2倍となる約23億ドルの流入を記録した。

 この資金流入は、ビットコインETFローンチ以来の合計純流入額のほぼ半分を占めている。合計流入額は現在、約50億ドルに達している。

 デジタル資産投資企業フィネキア・インターナショナルの調査アナリストであるマッテオ・グレコ氏によると、ビットコインETFへの需要の高まりが先週のビットコイン価格を押し上げ、ビットコインは約8%高の1BTC=5万2150ドルで取引を終えた。

●現物ビットコインETFの需要続く

 グレコ氏はクリプトニュースに共有したメモの中で、純流入額は1月26日以来16取引日連続で増加していると述べた。

 しかし、先週はグレイスケール・ビットコインETF(GBTC)からの流出がわずかに増加。流出額は約6億2500万ドルに達した。

 これは、最近のビットコイン価格の急騰を受けて、投資家による利益確定売りが増加したことを示唆している。

 1月11日にローンチされたETFの中では、ブラックロック・ビットコインETF(IBIT)のAUM(運用資産額)が50億ドルを超え、合計約62億ドルで首位を走っている。

 次いでフィデリティ・ビットコインETF(FBTC)が約45億ドルのAUMで2位、21シェアーズ&アーク・ビットコインETF(ARKB)が約15億ドルのAUMで3位となっている。

 さらに、ビットワイズ・ビットコインETF(BITB)のAUMは10億ドルの節目を超え、約12億ドルに達した。

●取引高は引き続き堅調

 ビットコインETFの取引高は引き続き堅調で、先週の累計取引高は約96億ドルに達した。1日平均取引高は19億ドルを超えた。

 1月11日以降の累計取引高は453億ドルで、1日平均取引高は約17億ドルとなっている。

 こうした平均を上回る取引高は、ビットコインETFに対する買い圧力が強まっており、投資活動が活発化していることを反映している。

 マクロ経済情勢に目を向けると、30日後に予定されているFOMC(連邦公開市場委員会)に関する市場予想では、金利据え置き予想が90%を占めている。

 しかし、24年第2四半期末から第3四半期初めの間に25bpsの利下げが予想されており、FRB(米連邦準備理事会)による金融政策の緩和の兆候が示されている。

 この見通しが市場参加者のリスクエクスポージャーを高め、ビットコイン、暗号資産(仮想通貨)、株式などのリスク資産の堅調な勢いを後押しし、S&P500は最近、史上最高値を更新した。

 グレコ氏は、「この予想がFRBの金融緩和政策への期待に拍車をかけ、市場参加者のリスクエクスポージャーを増大させている」と述べた。

 報じられている通り、24年はビットコインの現物価格に連動するETFが力強い資金流入を記録している一方で、金ETFは大規模な資金流出に見舞われている。

 24年2月時点、主要14件の金ETFでは24億ドルの資金流出が発生している。

 金ETFの中で、24年に資金流入があったのは「ヴァンエック・メルク・ゴールド・シェアーズ」、「FTベスト・ゴールド・ストラテジー・ターゲット・インカムETF」、「プロシェアーズ・ウルトラショート・ゴールド」のわずか3件のみだった。

 対して、ファーサイドの暫定データによると、承認された10件のビットコインETFは、24年に合計約40億ドルの資金流入があり、記録的な取引量を達成している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-etf-inflows-doubled-to-2-3b-last-week-fueling-btcs-rise-to-52000-fineqia.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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