ジャマイカ、現金問題に対処するためCBDCの普及に尽力

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 21年にCBDC(中央銀行デジタル通貨)の「ジャムデックス(JAM-DEX)」を導入したジャマイカは、CBDCに関する課題を乗り越える「決意がある」ようだ。

 ジャマイカ銀行(BOJ、中銀)のリチャード・バイルズ総裁によると、BOJはジャムデックスの普及率が停滞していることについて、解決策を見つけようと決意しているという。

 ナイジェリア、バハマ、ジャマイカなど、CBDCを早くから導入している国では、普及率が比較的伸び悩んでいる。22年3月時点のジャムデックスの利用者数は19万人で、普及率が低いとして利用を促進するためのインセンティブが導入されている。

 バイルズ氏は、「世界で最初の国のひとつであるということには、特異な課題がつきものだ」と述べた。同氏は28日に行われたBOJの四半期金融政策報告で、ウェイン・ロビンソン副総裁と共に会見を行った。
 
 現地報道によると、バイルズ氏は「導入する中で見えてきたことは、私たちが問題に対処して前進すると、また別の問題が出てくるということだ。これは最初の国になることで直面する問題だと思う。他人が決めたロードマップはないが、私たちは決意している」と語った。

 さらに、同氏は国内で現金を使用することで直面する課題についても言及。現金のセキュリティ問題は人々に脅威を与えていると指摘した。

 「現金の問題や不満を見てみると、根本的にはデジタル化が唯一の解決策だ。デジタル取引、クレジットカード、デビットカード、ウォレット、CBDCがあれば、これらの問題はすべて解決する」

●ジャマイカのCBDC、「加盟店普及率」の低迷に直面

 現在、NCB(ジャマイカ国立商業銀行)は、Lynkウォレットを通じてジャムデックス取引を実行する唯一の金融機関である。

 第2のデジタルウォレットプロバイダーであるJN銀行は、22年12月にジャムデックスに加盟した。同銀行は、一般利用のためのウォレットアプリの最終調整を行っており、CBDC対応JNウォレットがまもなく公開される予定だ。

 「現時点では、普及率は私たちが望んでいるよりもまだ低い状況だ。主な理由は加盟店の普及率である」とBOJのナタリー・ヘインズ副総裁は言う。

 「大規模な加盟店のほとんどは、ジャムデックス決済が単一のPOS端末で行えるようになることを希望しているため、私たちはダイナミックQRコードを使用するためのサンドボックスでソリューションをテストしている」と同氏は説明した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/jamaica-is-determined-to-bring-cbdc-to-address-cash-problems.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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