モルガンS、証券取引プラットフォームでの現物ビットコインETF提供を検討

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 モルガン・スタンレーは、現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)を自社の証券取引プラットフォームに導入することを検討しており、現在デューデリジェンスを行っているという。コインデスクがこの件に詳しい2人の関係者の話として報じた。

 米SEC(証券取引委員会)が1月に約11件の現物ビットコインETFを承認してから、同ファンドへの関心が高まっている。

 コインデスクの報道によると、米国最大級のブローカー・ディーラー・プラットフォームであるモルガン・スタンレーは、SECが現物ビットコインETFを1月に承認してから、顧客への提供を評価しているという。

●ビットコインETFの勢い続く

 ブルームバーグのアナリストであるジェームズ・セイファート氏のX投稿によると、現物ビットコインETFの日間取引高が77億ドルに達し、過去最高を記録した。ブラックロックのIBITは33億ドルの取引高を記録し、3日連続で記録を倍増させた。フィデリティの現物ビットコインETFも同日、14億ドルの取引高を達成し、これまでの記録を倍増させた。

 セイファート氏は続けて、「IBITは単独で過去最高の6億1200万ドルの流入を記録した。ネットベースでは6億7300万ドルを取り込んだ。これは、初日の記録である6億5500万ドルを上回っている」と説明した。

 ブラックロックのIBITの資産は90億ドルを超えたと、セイファート氏は述べた。

●ウォール街の銀行、暗号資産ETFとETPを渇望

 暗号資産(仮想通貨)の探求について言えば、伝統的金融機関が暗号資産の世界から抜け出せなくなっていることは明らかだ。21年に報じられた通り、ゴールドマンサックス、ICAP、JPモルガン、UBSはすべて、顧客に暗号資産へのエクスポージャーを提供するETP(上場取引型金融商品)を購入していた。

●FOMOを経験?

 モルガン・スタンレーなどの大手銀行はFOMO(取り残される恐怖)を経験しており、暗号資産市場に一枚加わろうとしているようだ。ブラックロックがIBITで成功しているのを見れば、この分野に参入する投資銀行の新たな波があるかもしれない。

●次は現物イーサリアムETFか?

 現物ビットコインETFの承認を受け、こうした商品への需要が高まり続ける中、多くの投資銀行が現物イーサリアム(ETH)ETFをSECに申請している。

 これまでのところ、ブラックロック、フィデリティ、グレイスケール、ヴァンエック、インベスコ、フランクリン・テンプルトン、ギャラクシー、キャシー・ウッド氏のアーク・インベストと21シェアーズが現物イーサリアムETFの申請を行っている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/morgan-stanley-considering-spot-bitcoin-etfs-for-brokerage-platform-report.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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