BTCマイナーの準備資産、21年以来最低の水準に

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 ビットコイン(BTC)マイナーは、市場活動が高まりビットコインが上昇する中で次の半減期に目を向け、資産の一部を売却している。

 オンチェーン分析会社グラスノードの新たなデータによって、24年にビットコイン・マイナーの保有資産が減少していることが明らかになった。マイナーのウォレットにあるビットコインは、次の半減期が近付く中、年初から8426枚減少している。

 これは、21年7月以来最低の水準だ。マイナーの保有ビットコインは現在181万2482ビットコインで、一部のマイナーは最近のビットコイン上昇を受けて利益を確定しようとしている。

 1月以降のマイナーによる売却は計5億3000万ドルで、中央集権型取引所やその他のカストディアンへの多額の手数料が生じている。

●半減期を前にマイナーの注目高まる

 ビットコインと暗号資産(仮想通貨)エコシステム全体は、ブロック報酬が50%減少する4月の次の半減期に備えている。マイナーは1ブロック当たり6.25ビットコインの報酬を得ているが、これが3.125ビットコインに削減される。

 この半減期イベントは4年おきに発生し、報酬は減少するが、一般的に強気材料と考えられている。これは、供給量が減少するため、半減期後は統計上資産価格が上昇することを踏まえたものだ。

 複数の暗号資産コメンテーターは、報酬の減額を前にマイナーは処理手数料の増額に頼ろうとしているとの見解を示している。

 22年の弱気相場を受け、マイナーは多額の損失を計上し、存続のためAI(人工知能)、コンピューティング、保有ビットコインの売却に焦点を移した。

 資産価格の低迷により、一部のマイナーは競合他社に機器を売却し合併した。ブラックロックの現物ビットコインETF(上場投資信託)申請による上昇を受けて、ビットコインは勢いを取り戻し、マイナーは命綱を得た。

 市場に流入する機関投資家の資金が増加し、価格が上昇して22年の損失が一掃される中、マイナーは四半期利益を計上し始めた。

 23年12月には、一時的な売り圧力の後、ビットコイン・マイナーは1日で1億2900万ドル相当のビットコインを中央集権型取引所に売却した。

●ETF承認後のビットコインの動き

 米国での現物ビットコインETF承認によって、ビットコインとアルトコインは上昇し、暗号資産市場全体の時価総額は2兆ドルを超えた。

 ビットコイン・マイナーは、ETF承認後の数時間で10億ドル相当の資産を取引所に移した。この移動は、より大きな投資金を確保するための売却やヘッジだと考えられている。

 承認後の値上がりによって強気の投資家の関心に火が付き、マイナーは4月を前に生産力を拡大するために資産をヘッジした。記事執筆時点で、ビットコインETFには52億ドル超が流入しており、この商品に対する資産投資家の強い需要が示されている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-miners-reserves-drops-to-lowest-level-since-2021.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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