エルサルバドルのブケレ大統領、「ビットコインの売却予定はない」

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 エルサルバドルは、今のところ保有するビットコイン(BTC)を売却する計画はないという。BTCを法定通貨として採用している同国のナジブ・ブケレ大統領が28日に確認した。

 エルサルバドルが保有するビットコインは最近、ビットコイン高騰を受けて莫大な利益を得ている。ビットコインは28日、1BTC=5万7200ドル前後で取引されていた。

 ブケレ大統領はX(旧ツイッター)での投稿で、ビットコインが安値を付けていた際、エルサルバドルが損失を出したと指摘していた批評家を非難した。同氏は、エルサルバドルがビットコインで40%の利益を出している時、メディアは沈黙していると批判している。

 ブケレ大統領は、「ビットコイン価格が下落していた際、メディアはわれわれの損失について実に数千件の記事を書いた」と指摘した。

 21年9月にビットコインの購入を開始したエルサルバドルは、現在の保有量を売却すれば40%の利益を得ることになる。「現在ビットコインは大幅に上昇しており、売却すれば40%以上(市場購入分のみ)の利益を得ることができる」と同氏は述べた。

 さらに、エルサルバドルが保有するビットコインの主な調達源は市民権プログラムによるものだという。エルサルバドル議会は12月、政府の社会・経済開発プログラムにビットコインを「寄付」した外国人に迅速な市民権を付与する新たな移民法を承認したと報じられていた。

●エルサルバドル、ビットコインの売却予定はない

 エルサルバドルのビットコイン投資額は1月時点で合計2798BTCで、未実現利益は1260万ドルに達している。ブケレ大統領は12月のX投稿でも、360万ドルの利益が出ると明らかにしていた。同氏は当時、「もちろん、売却するつもりはない。それが私たちの目的であったことは一度もない」と述べていた。

 同氏は12月、ビットコインの価格変動はエルサルバドルの長期的な戦略に影響しないと主張していた。

 同氏はこのスタンスを繰り返し強調し、28日にも「もちろん売却予定はない。あくまでも1BTC=1BTCだ。これは市場価格が安かった時もそうだし、今もそうだ」と述べた。

 ブケレ大統領は、ビットコインが下落していた際の同国の損失に関する批判家、投機家、メディアによる予測に対し、強い口調で反論した。

 「アナリスト、専門家、ジャーナリストといったこれらの虚偽記事の著者は、今は完全に沈黙している。次に彼らがエルサルバドルについて再び虚偽を述べた際には、このことを思い出してほしい」と同氏は述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/el-salvador-president-confirms-no-bitcoin-sell-off-for-now.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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