テザー社のUSDT、時価総額が1000億ドルに到達

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 テザー社のテザー(USDT)が、時価総額1000億ドル越えの新たな節目に達した。

 コインゲッコーのデータによると、USDTは4日、年初来9%成長して一時1000億ドルに到達した。

 USDTは最も近い競合相手であるUSDコイン(USDC)に対し、時価総額で710億ドル超のリードを維持している。サークルが発行するUSDCも、24年に成長している。

 しかし、コインマーケットキャップなどの他のデータソースでは、USDTの時価総額1000億ドルはまだ表示されていない点には注意すべきだ。

●USDTの時価総額、英国の石油大手BPに匹敵

 今や英国の石油・ガス大手のBPに匹敵し、電子商取引大手のショッピファイをわずかに上回る時価総額を有するUSDTは、暗号資産(仮想通貨)市場の重要なプレイヤーになっている。

 テザー社の公式サイトによると、米ドルの価値に連動するステーブルコインのUSDTは、14種のブロックチェーンやプロトコルで利用できる。

 USDTは現在、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)に次ぐ時価総額第3位の暗号資産となっている。

 USDTは、変動の激しい市場において安定性を求める暗号資産トレーダーにとって、重要な資産として浮上している。

 ブロックチェーン基盤の選択肢としての役割は、USDTの地位を固め、多数のユーザーを引き付けた。

 暗号資産市場全体は過去1カ月間で回復し、時価総額は2兆ドルを超えた。

 特にBTCは50%上昇し、2年ぶりの水準に達した。

 USDTを発行するテザー社は、独立に監査された準備金で各トークンを裏付けており、準備金は主に利回り固定の米短期国債で構成されていると主張している。

 テザー社は23年第4四半期に28.5億ドルの記録的な四半期利益を達成し、うち10億ドルが米短期国債保有によるものだった。

 同社は、世界有数の米国債購入者として自らを位置づけている。

●USDT論争

 その成功にもかかわらず、暗号資産分野ではUSDTを裏付ける資産の質に対する懸念がくすぶっている。

 テザー社はこれに対し、高リスク資産へのエクスポージャーを減らす措置を講じた。

 同社は22年末、23年末までに準備金からの資産の貸付をやめると約束した。

 しかし、この目標は完全には実現せず、同社は23年末に帳簿上まだ48億ドルを貸し付けていた。

 同社は、これらの貸付金は完全に担保されていると主張し、24年内に完全に無くすと約束した。

 興味深いことに、現在発行されているUSDTの50%超が、トロン(TRX)ブロックチェーンを基盤としている。

 最近の国連のレポートで、東南アジアにおけるサイバー詐欺及びマネーロンダリング活動におけるTRXの人気が取り上げられた。

 テザー社はこれらの主張に反論し、法執行機関との協力やUSDTのトレーサビリティを強調した。

 テザー社は国連のレポートに対し、DOJ(米司法省)、FBI(米連邦捜査局)、USSS(米シークレット・サービス)を含む世界の法執行機関との協力によって、伝統的な銀行システムを超える比類ない監視機能を持つに至ったと語った。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/tethers-usdt-reaches-monumental-100-billion-market-cap-milestone.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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