ドイツ取引所、機関顧客向け現物暗号資産プラットフォーム立ち上げ

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 欧州有数の規模を誇る取引所運営会社のドイツ取引所が、機関顧客をターゲットにした規制を受けた暗号資産(仮想通貨)現物プラットフォームを新たに立ち上げた。

 ドイツの証券取引所である同社は5日の発表で、DBDX(ドイツ取引所デジタル・エクスチェンジ)というこのプラットフォームは、暗号資産の取引、決済、保管に関する完全に規制されたエコシステムを提供すると述べた。

 FX及びDBDXの責任者を務めるカルロ・ケルツァー氏はプレスリリースの中で、「当社の新たなソリューションは、デジタル・エコシステムを一変させるものだ。暗号資産の信頼できる市場運営を提供し、欧州の機関顧客に透明性、安全性、規制遵守を保証することが狙いだ」と述べた。

 DBDXプラットフォーム上での取引は、RfQ(見積依頼)ベースで行われ、その後多国間取引が行われる。ドイツ取引所が取引の場を運営し、クリプト・ファイナンスが決済及び保管サービスを提供する。

 ドイツの金融規制当局であるBaFin(ドイツ連邦金融監督庁)は1月、ドイツ取引所が運営するクリプト・ファイナンスに対し、4つのライセンスを発行した。このライセンスによって、クリプト・ファイナンスは規制を受けたデジタル資産の取引、決済、そして保管サービスをドイツで提供できる。FINMA(スイス連邦金融市場監督機構)は既に同社を規制下に置いている。クリプト・ファイナンスは、機関投資家をターゲットにし、ライセンスを通じて暗号資産エコシステム内での地位を強化しようとしている。

 ドイツ取引所は23年に、26年に向けた成長、投資、そして機関投資家の獲得に関する計画を公表した。同取引所は、26年まで7%の成長を続け、成長率を高めるために新たな企業を買収する計画だと述べた。同社はさらに、新たな資本管理スキームと成長に合わせた3億ユーロの自社株買いを計画している。

●独DZ銀行、24年に暗号資産取引を試験

 2月には、ドイツ第2位の銀行であるDZ銀行が個人向け暗号資産取引試験を24年に開始する計画であることが明らかになった。金融面の助言を求めることなく独立して暗号資産にアクセスできる個人顧客が、このサービスを利用できる。

 6270億ドルの運用資産を有するDZ銀行は、ブロックチェーン基盤のデジタル保管プラットフォームを23年に発表している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/deutsche-borse-launches-spot-crypto-platform.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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