ビットスタンプ、シンガポールでデジタル資産サービスライセンスの承認取得
欧州の暗号資産(仮想通貨)取引所ビットスタンプは、シンガポールでデジタル資産サービスを提供するためのライセンス申請において原則承認を取得した。
The Straits Timesが6日報じたところによると、ビットスタンプはMAS(金融管理局)から原則承認を受けたことで、アジア太平洋地域の主要都市および世界の市場においてプレゼンスを確立することができる。
ビットスタンプは今回、主要決済機関ライセンスの原則承認を取得したが、以前は決済サービス法の適用除外の下で運営していた。
●ビットスタンプ、シンガポールのユーザーにサービス提供へ
このライセンスにより、ビットスタンプはシンガポールおよびアジア太平洋地域の特定の国の顧客に対し、クロスボーダー送金およびデジタル決済トークン取引サービスを提供できるようになる。
ビットスタンプのアジア太平洋地域ジェネラルマネージャーであるレナード・ホー氏は、デジタル資産の制度化と広範な採用を支援するシンガポールの前向きな規制と商業環境を強調した。
同氏は、「特にシンガポールのような高く評価されている地域で同様に認可を受けた金融機関を求める機関と提携する際、私たちは決済とステーブルコイン分野に適した強力な製品を持っていることを知っている」と述べた。
今回の原則承認の報道と同時に、暗号資産市場は反発基調を強めている。
EU(欧州連合)が24年に暗号資産に関する規制枠組みを固める見通しであったり、米SEC(証券取引委員会)がビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)を承認するなど、暗号資産市場はさらなる成長と主流採用への態勢を整えている。
ビットスタンプは、ビットコイン市場やその他大型暗号資産の重要なインフラを提供してきた。
同社は米国の現物ビットコインETFやその他の市場参加者が使用するCME CFビットコイン参考基準レートを提供する6つのプラットフォームのひとつだ。
23年12月、ビットスタンプはソシエテ・ジェネラル・フォージのステーブルコインであるEURコインバーチブル(EURCV)のプラットフォームへの上場において一翼を担った。
この提携により、信頼できる取引所としてのビットスタンプの地位はさらに強固なものとなった。
ビットスタンプは、長年にわたり取得したさまざまなライセンス・登録によって事業を拡大してきた。
16年にルクセンブルクで最初のライセンスを取得して以来、英国やオランダ、ニューヨークなどの世界の市場で50以上のライセンス・登録を取得している。
●金融に詳しいシンガポール国民が暗号資産に投資
金融に精通したシンガポール国民の半数以上が暗号資産を受け入れており、金融の未来だと考えている。
Seedlyとコインベースが23年第4四半期に2000以上の成人を対象に実施した最新レポートで、回答者の57%が現在デジタル資産を保有していることが分かった。
回答者の大半は、1000ドルから2万5000ドルの間で投資していると答えている。
シンガポールは、デジタル資産領域で世界の金融当局と積極的に関与している。
MASは23年9月、BIS(国際決済銀行)、フランス中央銀行、スイス中央銀行と協力し、ホールセール型CBDC(中央銀行デジタル通貨)のクロスボーダー取引と決済の共同テストを完了した。
同年7月には、暗号資産市場の信頼性を高め、投資家を損失から守るため、暗号資産取引所に信頼要件を課す計画を明らかにした。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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