暗号資産運用会社の21シェアーズ、運用資産50億ドル突破

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 市場が回復する中、暗号資産(仮想通貨)運用会社21シェアーズのAUM(運用資産)が50億ドルを突破した。

 世界最大の暗号資産ETP(上場投資商品)発行者である同社は、5日のプレスリリースで、31.7億ドルが子会社の21シェアーズAGに属すると語った。

 21シェアーズの共同創設者であるオフィーリア・スナイダー社長は、「AUM50億ドル達成は、私たちのチームの献身と努力の証であり、そのたゆまぬ努力がこの素晴らしい節目をもたらした」と述べた。

 「21シェアーズ・ファミリーの全てのメンバーの卓越性への揺るぎないコミットメントに対し、深く感謝する」

●21シェアーズの急成長

 21シェアーズは、ここ数年間で急成長した。

 同社は2月にも、アーク・インベストと共同で現物イーサリアム(ETH)ETF(上場投資信託)の申請を再提出したばかりだ。

 この最も注目すべき再申請では、ETFの持分の設定と交換のプロセスが詳述されている。

 設定と交換はETF特有のもので、その透明性を他の投資商品よりも高めている。

 この仕組みにより、ファンドの価格は原資産のNAV(純資産総額)近くに保たれる。

 アーク・インベストと21シェアーズは最近、保有資産のデータを検証するためにチェーンリンクのプルーフ・オブ・リザーブ・プラットフォームを統合することで、ARKB(アーク21シェアーズ・ビットコインETF)の透明性を高めるための提携を発表した。

 21シェアーズの多様なETPによって、投資家は暗号資産を直接購入、保管、管理することなく、伝統的な投資商品を通じて暗号資産へのエクスポージャーを得ることができる。

 21シェアーズのETPは様々な証券取引所に上場されており、それらの取引所にアクセスできる伝統的なブローカーに口座を持つ投資家が利用できる。

 ETPは、安全に保管されている原資産となる暗号資産に裏付けられている。

 一方、AUMを地域別にみると、欧州の割合が31.7億ドルと最も多く、次いで米国が21.3億ドルとなっている。

 オーストラリアは、AUMのうち5630万ドルを占めている。

●暗号資産保管会社、AUMが急増

 カナダに拠点を置くデジタル資産保管会社のバランスは2月、暗号資産市場が回復する中でAUC(預かり資産)が再び20億ドルに達したことを明らかにした。

 同様に、韓国最大の機関向け暗号資産保管サービスであるKODA(コリア・デジタル・アセット)でも、暗号資産のAUCが著しく増加している。

 同社は最近、23年下半期に暗号資産のAUCが248%近く増加したと発表したばかりだ。

 韓国の大手銀行である国民銀行と暗号資産ベンチャー・キャピタル会社のハッシュド、そしてブロックチェーン技術会社のヘチ・ラボとの提携を通じて設立されたKODAは、これらの資産が23年末までに約8兆ウォン(60億ドル)に達したと述べた。

 これは、23年6月末時点の2.3兆ウォンから大幅に増加している。

 バーンスタイン・リサーチのアナリストによると、暗号資産ファンドは、現在約500億ドルだが、今後5年以内に5000億ドルから6500億ドルに達する可能性があるという。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-asset-manager-21shares-surpasses-5-billion-in-aum.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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