BRICS、デジタル通貨とBC基盤の決済システム開発へ(再掲)
BRICS(新興5カ国)は、よりスムーズで費用対効果の高いグローバル取引を可能にするため、デジタル通貨を組み込んだBC(ブロックチェーン)基盤の独立決済システムを構築する計画だ。
この計画は、クレムリンのユーリー・ウシャコフ補佐官がロシアのタス通信とのインタビューで明らかにしたもので、最先端のデジタル技術とBC技術を通じて米ドルからの金融的自立を強化するというBRICSの目的を強調している。
●BC基盤の決済システム
ウシャコフ氏は、「独立したBRICS決済システムを構築することが、将来の重要な目標だと考えている。これは、デジタル技術やBC技術といった最先端のツールに基づくものだ」と説明した。
「最も重要なことは、政府、一般市民、企業にとって便利で、費用対効果が高く、政治色がないものにすることである」と同氏は述べた。
ウシャコフ氏は、BRICSが世界の金融・通貨システムに与える影響を強化することが今年の重要な目標であると強調した。23年のヨハネスブルグ宣言で、BRICS首脳らは決済分野において現地通貨の利用を拡大することの重要性に合意した。
ヨハネスブルグ宣言では、「私たちは、迅速で安価で、透明性が高く、安全で包括的な決済システムの広範な利点を認識している」とし、クロスボーダー決済に関するG20ロードマップをマッピングすることでクロスボーダー決済を改善しようとする、BRICS加盟国のコミットメントが強調された。
さらに同宣言は、決済インフラに関するBRICS加盟国間の経験と実践の共有を重視している。
また、「BRICSおよびその貿易相手国間の国際貿易および金融取引における現地通貨の使用を奨励する」ことも支持している。
●BRICS、米ドルへの依存度低下へ
ウシャコフ氏によると、BRICSの決済システムは、BRICS加盟国の米ドル依存度を低下させることを主な目標としている。
「主に米ドルとは異なる通貨の使用に関して、CRA(緊急時外貨準備相互融通制度)を発展させるための取り組みが継続されるだろう」と同氏は述べた。
BRICSは、ブラジル、ロシア、インド、中国によって設立され、南アフリカ、エジプト、エチオピア、イラン、UAE(アラブ首長国連邦)が加盟した。
ブルームバーグやBBCなど一部報道は、サウジアラビアも加盟招請を受け入れたと伝えているが、ロイターは同国が招待について依然検討中だと報じている。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/brics-to-develop-blockchain-based-payment-system.htm
This story originally appeared on cryptonews.com.
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