国際決済銀行、グローバルステーブルコインに関する勧告の概要を発表(再掲)
BIS(国際決済銀行)は29日、GSC(グローバルステーブルコイン)の規制、監督、監視に関する勧告の概要を発表した。
BISは、ステーブルコインが金融サービスの効率性を高める可能性を有していると認める一方で、金融安定性に対するリスクを生み出す可能性も指摘した。
●グローバルステーブルコインの潜在的利点とリスク
BISはGSCを「既存の、または複数の法域で普及および利用され、システム上重要となる可能性がある」ステーブルコインと定義した上で、「特定の資産と比較して安定した価格を維持する」ための仕組みに関する10の重要勧告をまとめている。
具体的には、GSCの活動と機能の包括的な監督、国境を越えた協力、協調、情報共有、正式なリスク管理フレームワークの構築などを挙げた。
BISは、「規制、監督の結果の一貫性を促すため」、国内および国際レベルを超えて当局が協力するよう勧告した。
●ステーブルコインを「規制・監督」する当局の「準備」の重要性
同勧告書は、運用開始前の「規制、監督、監視要件への準拠」を重視しつつ、当局が「GSCを規制、監督する準備」を維持することを推奨している。
「当局は、GSCの仕組みとその関連機能および活動を包括的に規制、監督、監視し、関連法規を効率的に執行するため、適切な権限と手段、適切なリソースを有し、活用すべきである。また、これらの勧告は、基本的な活動やリスクを優先する技術中立的なアプローチを重視している」とした。
●「一貫しかつ効率的」な規制・監督・監視を推進
1930年に設立されたBISは、「中央銀行のための銀行」であり、「国際協力を通じて中央銀行による通貨および金融の安定性の追求」を支援することを使命としている。
G20は19年、金融安定理事会に「GSCの仕組みによって提起された規制上の課題を検討し、必要に応じて多角的な対応について助言する」よう命じた。翌年10月、BISは「GSCの規制・監督・監視に関するハイレベル勧告」を発表し、23年7月には改訂版を発表した。
BISはこの勧告について、「GSCとGSCになる可能性のあるステーブルコインについて、国・地域を越えた一貫しかつ効率的な規制、監督、監視を促進することを目指す」と説明している。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ