２月に詐欺で盗まれた暗号資産、４６８６万ドルに

2024/03/12 11:04 cryptonews

　ウェブ３詐欺対策ソリューション企業のスキャム・スニファが、２月の詐欺による暗号資産の損失が４６８６万ドルもの金額になったと報告した。

　この調査結果によると、様々なフィッシング詐欺で計５万７０００人超が被害に遭った。「１月と比べ、１００万ドル超を失った被害者の数は７５％減少した」という。

　この盗難のうち、イーサリアム（ＥＴＨ）メインネットが３６２０万ドル超を占めた。これは２月の被害全体の７８％にあたる。また、被害者全体の中でもイーサリアム・ブロックチェーンの利用者が最も多く、２万５０２９人だった。

　注目すべきことに、２月に１００万ドル超を失った被害者の数は、１月と比べて７５％減少した。しかし、２月１５日には１日間で６２０万ドル超のデジタル資産が失われた。

　スキャム・スニファはさらに、盗まれた資産のうち４０００万ドルがイーサリアム基盤のＥＲＣトークンだったと強調した。これは盗まれた資産全体の８６％にあたる。

　「ＥＲＣ２０トークンの盗難の大半が、パーミット、インクリーズ・アローワンス、ユニスワップ・パーミット２などのフィッシング・シグネチャーに署名した結果、資産が盗まれたことによるものだった」

　これとは別に、イミュネファイによる最新の暗号資産損失レポートによると、「個別攻撃を最も受けたのがイーサリアムで、１２件の事件で標的となったチェーンの総損失の８５．７１％を占めた」という。

●２月の主な暗号資産詐欺

　クリプトニュースが以前報じた通り、ウェブ３ゲーム・プラットフォームのプレイＤａｐｐは、２月１０日に大規模なセキュリティ侵害を受けた。これにより、総額で２億９０００万ドル超が失われた。

　この攻撃では、秘密鍵が漏洩し、ＰＬＡトークンが不正発行されたようだ。プレイＤａｐｐはハッキング被害を認めている。

　２月の別の大きな被害は、分散型取引所フィックスドフロートにおける暗号資産強奪だ。このハッキングでは、４０９ビットコイン（約２１３０万ドル相当）と１７００イーサリアム（約４９０万ドル相当）が失われた。

　フィックスドフロートはクリプトニュースに対し、この攻撃は内部的なものではなく、同取引所のインフラの「欠陥」と「不十分な保護」が原因だと語った。

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

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