ビットコインフォグ設立者、歴史的なマネーロンダリング事件で有罪判決

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 暗号資産(仮想通貨)ミキシング・サービス大手のビットコインフォグの設立者であるローマン・スターリンゴフ氏が、米連邦地方裁判所においてマネーロンダリングで有罪判決を受けた。

 ローマン・スターリンゴフ氏(35歳)は12日の判決において、マネーロンダリング、マネーロンダリング共謀、無許可の送金事業運営、そしてコロンビア特別区送金業者法違反を含む複数の罪で有罪となった。

 スターリンゴフ氏は裁判において、自身は単なるサービス利用者であり運営者ではないと主張していた。

●スターリンゴフ氏、21年までビットコインフォグを運営

 米司法省の報道発表によると、ビットコインフォグの設立者であるローマン・スターリンゴフ氏が11年10月から21年4月まで事業を運営し、法執行機関から違法な収益を隠そうとする犯罪者らにマネーロンダリング・サービスを提供していたことが、公判中に提出された証拠で明らかになったという。

 このサービスは、10年間にわたって、取引時の価格で4億ドルに相当する120万ビットコイン(BTC)超の移動に関わった。

 これらの資金の大半は、麻薬、計算機詐欺、個人情報盗難、児童の性的虐待表現物の配布に関するダークネット市場に由来するものだった。

 IRS(内国歳入庁)犯罪捜査責任者のジム・リー氏は、「裁判で提示された証拠は、被告がダークウェブからの多額の違法な資金を、その出所を隠す目的で、ビットコインフォグを通じて洗浄していたことを明確に示している」と述べた。

 一方、スターリンゴフ氏の弁護士であるトク・エクランド氏は、控訴する予定だと述べた。

 陪審員は、ビットコインフォグのウォレットに保管されていた1354ビットコインと押収されたクラーケンのアカウントに保管されていた約35万ドル相当の様々な暗号資産を含む、ビットコインフォグから押収した資産の没収を命じた。

 最も重い罪状であるマネーロンダリング共謀とマネーロンダリングでは最大20年、他の2件の罪では最大5年の懲役となる。

 スターリンゴフ氏の量刑手続きは、7月15日に予定されている。

●トルネードキャッシュの共同創業者、裁判に直面

 これとは別に、議論を呼んでいる暗号資産ミキサーのトルネードキャッシュの共同設立者であるローマン・ストーム氏は、9月に裁判を受ける予定だ。

 ストーム氏は、マネーロンダリングの共謀、無許可での送金事業運営の共謀、そして国際緊急経済権限法違反の共謀の罪に問われている。

 ストーム氏は、この全てで無罪を主張している。

 同氏は23年8月に起訴され、200万ドルの保釈金を支払っており、ソフトウェアとプライバシーを懸念する個人やウェブ3開発者に対するこの事件の潜在的影響を強調している。

 トルネードキャッシュの支持者らは、トルネードキャッシュは単に分散型送金のソフトウェアを提供しているだけで直接送金を行ってはいないと主張しているが、同プラットフォームの摘発はプライバシー志向のアプリケーションに取り組む開発者にとって潜在的な脅威だとみなされている。

 報道された通り、米財務省は特別指定国民リストにトルネードキャッシュを加え、米国人による利用を事実上禁止している。

 同省は、このミキサーは「19年の設立以来、70億ドル超に相当する暗号資産の洗浄に利用された」と主張している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-fog-roman-sterlingov-guilty-money-laundering-case.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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