パウエルFRB議長がCBDCに関する懸念に言及、プライバシー優先の姿勢示す(再掲)
パウエル議長は公聴会で、CBDCに対するFRBの現在のスタンスについて説明。その中で、CBDCのコンセプトは研究中だが、デジタルドルの導入は差し迫ったものではないと強調した。
「われわれFRBが一番望まないのは、すべてのアメリカ人、つまりアメリカ人は誰であってもということだが、その個人口座を持つことだ」とパウエル議長は述べた。
同議長は続けて、「FRBに口座を持っているのは銀行だけで、われわれはその状態を維持していくつもりだ。人々はCBDCについて心配する必要はない。そのようなことがすぐに起こることは絶対にない」と述べた。
パウエル議長は委員会に対し、もしFRBがデジタルドルの導入を検討するのであれば、銀行と協力して口座を管理し、政府が個人の取引を直接監視するようなことは厳密に避けるだろうと述べた。
「われわれは、政府の口座を持って人々の取引すべてを見られるようにするという考えを受け入れることはないだろう。米国ではそのようなことを支持したり、実行したり、提案したりすることはない」と同氏は主張した。
●共和党上院議員はCBDCに反対
デジタルドルの発行を阻止しようとする議員たちの最大の関心事は、米国国民のプライバシーに関する問題である。
共和党の上院議員は2月、FRBが支援するCBDCを禁止する法案を提出。テッド・クルーズ(共和党、テキサス州)議員は、この「プログラム可能な通貨」に対する懸念を表明した。
クルーズ氏は、「プログラム可能な通貨は、現金を模倣した設計でなければ、連邦政府に個々のユーザーに至るまで重要な取引データを与える可能性がある」と主張した。
●FRB、利下げに慎重な姿勢を示唆
最も期待されている金利引き下げについて、パウエル議長は、利下げを開始するのに必要な確信には近づいていると示唆した。
「インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信が得られるのを待っている。その確信が得られるまでそう遠くないが、その確信を得た時に、抑制の水準を巻き戻し始めるのが適切だろう」と同議長は述べた。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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