エルサルバドル、4億ドル以上のビットコインをコールドウォレットに移す(再掲)
14日、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領が4億ドル以上に相当する5000ビットコイン(BTC)をコールドウォレットに移したとXで発表したことで、エルサルバドルがこれまでの推定をはるかに上回るビットコインを保有していることが明らかとなった。
●エルサルバドル、4億ドル以上のビットコインの隠し場所
エルサルバドルのビットコイン保有量は約3000BTCと推定されていたため、ブケレ大統領の投稿は暗号資産(仮想通貨)コミュニティを広く驚かせた。
ハードウェアウォレットとしても知られるコールドウォレットを使えば、秘密鍵をオフラインで保管し、マルウェアやハッキングからユーザーを確実に保護することができる。
ブケレ大統領は、「ビットコイン貯金箱と言えるだろう。大したものではないが、誠実な仕事だ」と述べた。
●エルサルバドルの歴史的なビットコイン導入
エルサルバドルは、ビットコインが5万1000ドル前後で取引されていた21年9月、法定通貨としてビットコインを採用する最初の国となった。
エルサルバドルが新たなビットコイン戦略を明らかにする中、ビットコインは13日に7万3000ドルを超える史上最高値を記録。
米SEC(証券取引委員会)が24年1月に複数のビットコインETF(上場投資信託)を承認してから、ビットコイン価格はここ数カ月で上昇している。
4月に予定されている4年に一度の半減期への期待が高まるにつれ、上昇はさらに加速すると予想されている。
3月15日時点、ブケレ大統領のX投稿には2000件以上の返信が寄せられているが、そのほとんどは肯定的な意見であるようだ。
「エルサルバドルは、国をポジティブに変える方法についてのケーススタディだ」とあるXユーザーはコメントした。
「このような動きは、他の国を無能で遅れているように見せる。あなたは世界をリードしている!」と別のユーザーは述べた。
●エルサルバドル、世界で最も豊かな国のひとつに?
一方、多くの米国政府関係者がエルサルバドルの暗号資産政策を非難しており、ボブ・メネンデス上院議員(民主党、ニュージャージー州)、ジム・リッシュ上院議員(共和党、アイダホ州)、ビル・キャシディ上院議員(共和党、ルイジアナ州)は22年、米国の安全保障と貿易への懸念を理由に、「エルサルバドルにおける暗号資産の責任に関する法案」を提出した。
「暗号資産を法定通貨として使用することは、経済と金融の安定性を弱め、悪意のある行為者に力を与える可能性がある。中央アメリカの繁栄と透明性に対する米国の関心を考慮すると、ビットコインの法定通貨としての採用がエルサルバドルの金融および経済安定性、そしてマネーロンダリングや不正資金と効率的に対抗するエルサルバドルの能力にどのような影響を与える可能性があるのか、より明確にする必要がある」とリッシュ議員は述べた。
しかし、エルサルバドルの現在のビットコイン保有量を見ると、米国議員らは何も心配する必要はないかもしれない。
ベンチャーキャピタリストのティム・ドレイパー氏は、レイチェル・ウルフソン氏の「ウェブ3ディープ・ドライブ・ポットキャスト」で、「エルサルバドルは、おそらく30年から40年以内に、最も貧しく犯罪が多い国から、最も豊かで革新的な国のひとつになるかもしれない。そしてこれは、ビットコインを受け入れたからに他ならない」と述べた。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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