バイナンス、BOMEのインサイダー取引の報告を受けて内部調査を開始(再掲)

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 バイナンスが、ソラナ(SOL)・ブロックチェーン上に構築されたミームコインのブック・オブ・ミーム(BOME)に関連したインサイダー取引疑惑に関するコミュニティでの議論や懸念の高まりを受けて、内部調査を開始した。

 バイナンスは18日、X上で公式な声明を出し、この件に関する内部調査の開始を発表した。

 「いわゆるバイナンスの『BOMEネズミ倉庫』事件について、最近コミュニティで議論されていることが分かった」と同取引所は記した。

 「私たちはこの情報を極めて深刻に受け取っており、関連する手がかりに基づいて直ちに内部調査を開始した」

 第一の目的は、バイナンスの社員がこの不正行為に関与しているかどうかを究明することだ。

●予備調査ではインサイダー取引無し

 バイナンスは、予備的な内部調査では、問題の人物とバイナンスとの間に繋がりがないことが明らかになったと述べた。

 同取引所は、インサイダー取引やコイン上場に関する汚職などの不正行為について情報を持っている人々に対し、申し出るよう求めた。

 同取引所は、内部告発者の匿名性を保証し、事実が確認されれば10万-500万ドルの報奨金を出すと約束した。

 「コイン上場やその他の汚職に関する報告があった場合、あるいはバイナンスのチームメンバーが汚職をしていると確認できた場合は、身元は隠しつつ10万-500万ドルの報奨金を提供する」

 これらの出来事に先立ち、バイナンスは、UTC(協定世界時)で16日の12時30分からBOMEを上場し、BOME/ビットコイン(BTC)、BOME/テザー(USDT)、BOME/ファースト・デジタルUSD(FDUSD)、BOME/トルコリラなどの現物取引ペアを提供する発表していた。

 オンチェーンデータ会社のルックオンチェーンは15日、ソルスキャンのデータを引用し、あるウォレットで約230万ドルに相当する1万2721SOLがバイナンスから引き出され、上場前に1BOME=0.0074ドルで3億1400万BOMEが購入された、とXに投稿した。

 上場発表後、BOMEは大幅に上昇して345%増の0.02703ドルとなり、取引量は262%増の38億ドルとなった。

●暗号資産のインサイダー取引

 コインベースの元プロダクト・マネージャーは23年、前例のないインサイダー取引事件で2年間の実刑判決を受けた。

 ワシントン州シアトル在住のイシャン・ワヒ氏(32歳)は、ロレッタ・A・プレスカ連邦地方判事によって、暗号資産の上場に関するコインベースの機密情報を兄弟や友人に提供し、取引で利益を得させたとして有罪判決を受けた。

 ワヒ氏は20年10月ごろからコインベースの資産上場チームで働き始め、同プラットフォームで上場予定のデジタル資産に関する情報にアクセスできていた。

 ワヒ氏はその情報をリークして兄弟のニキル・ワヒ氏と友人のサミール・ラマニ氏が同プラットフォームへの上場直前にトークンを購入する手助けをし、「実現益と含み益で少なくとも約150万ドル」を得ていた、とDOJ(米司法省)は述べた。

 他の主だった暗号資産インサイダー取引事件としては、オープンシーの元プロダクト責任者のナサニエル・チャステイン氏が、NFT(非代替性トークン)のインサイダー取引に関連した電信詐欺とマネーロンダリングの罪で逮捕・起訴されている。

 チャステイン氏は職務の一環として、オープンシーのホームページで取り上げるNFTの選択を担当していた。通常、NFTの価格はホームページに掲載されると大幅に上昇する。

 DOJによると、これに気づいたチャステイン氏は、そうしたNFTを購入してホームページに掲載後すぐに売却し、多額の利益を得ていたという。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/binance-launches-internal-investigation-following-reports-of-bome-insider-trading.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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