グレースケールのビットコインETFは約3カ月で保有BTCが底と分析会社が予想

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 ブロックチェーン分析会社のアーカムが、現在の償還率では、暗号資産(仮想通貨)投資会社グレースケールのGBTC(グレースケール・ビットコイン・トラスト)は96日間で保有ビットコインが底をつくと予想した。

 「GBTCが1月11日にETF(上場投資信託)として取引を開始して以来、グレースケールはGBTC償還のために26万6470ビットコインをウォレットから送金した」という。この償還率は、1週間あたり2万5900ビットコインに相当する、とこのレポートは付け加えた。

 24年初頭、グレースケールはGBTC用に61万8280ビットコインを保有していた。「現在は35万6440ビットコインしか保有していない」とアーカムは推算した。

 「このままいくと、完全に底をつくまで残りわずか14週間だ」

 世界最大の暗号資産運用会社であるグレースケールは、1月中旬にGBTCをETFに転換して以来、保有ビットコインを大幅に減らしている。

 ビットメックスのデータによると、GBTCは4日時点で36日間連続での流出を記録している。クリプトニュースは、GBTCのETF転換以降、流出総額は92.6億ドルもの金額に達したと3月に伝えた。

 グレースケールが現物ビットコインETF開始の際に新たな機能を導入したことが、その主な原因だ。この機能によって、投資家はビットコインの持分を償還できるようになった。これは、それまで不可能だったことだ。

 さらに、GBTCはブラックロックやフィデリティのETFよりも手数料が高く、それも流出に影響している。

 結果として、同社は過剰な流出を止めるために「ミニ」ビットコインETFを申請した。このミニ信託は主に、既存のGBTC保有者や投資家の損失を補償するためのものだ、と同社は述べた。

●GBTC流出に関連する見解

 ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏によると、GBTCは最悪の時期を脱したかもしれないが、まだ終わってはいないという。

 同氏は、その規模と一貫性から、流出の増加は最近の破綻と関係している可能性のほうが高いと指摘した。

 「2月の動きは、個人の流出がどのようなものかを示している。より小規模でランダムな動きだ。最悪の時期は恐らく終わろうとしている。そうなれば個人だけが残り、動きは2月のものにより近くなるはずだ」と同氏は述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/arkham-intelligence-predicts-grayscales-gbtc-to-run-out-of-bitcoin-in-96-days.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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