米資産運用会社モルガン・クリークＣＥＯ、ビットコイン年内２０００万円超えを予想

●ビットコインの強気予想

米資産運用会社モルガン・クリーク・キャピタル・マネジメントの創設者兼ＣＥＯのマーク・ユスコ氏は３月２８日、ＣＮＢＣの「Ｆａｓｔ　Ｍｏｎｅｙ」に出演し、暗号資産（仮想通貨）ビットコイン（ＢＴＣ）の価格は年内に１５万ドル（約２２７０万円）を超えるだろうと予測した。

ユスコ氏は、「メトカーフの法則」を用いて、ビットコインの公正価値（Ｆａｉｒ　Ｖａｌｕｅ）をユーザーとマイナーの数やネットワーク効果に基づいて数学的に算出。この方法で、現在の公正価値は約５万ドルとなる。

メトカーフの法則は、ネットワークの価値はそのユーザー数の二乗に比例するという理論。メトカーフの法則は、このネットワークのユーザー数などの成長を量的に評価する方法で、価格予想においてある程度客観的な基準を設けることができる。

歴史的には半減期が起きると、価格上昇とともに公正価値も上昇するため、半減期後の公正価値は現在の倍の１０万ドルに達するとユスコ氏は述べる。

しかし、今回マイナーはブロック報酬だけでなく、ビットコイン版ＮＦＴ（非代替性トークン）「Ｏｒｄｉｎａｌｓ（オーディナル）」の取引手数料を受け取るという点で異なることから、半減期後の公正価値は７万５０００ドルとなると予想した。

公正価格が３万ドルと評価された前回のビットコインのサイクルでは、最高価格１ＢＴＣ＝６万９０００ドルに達したように、通常、ビットコインのサイクルにおける最高価格は、公正価値の約２倍となると主張。以上から、ユスコ氏は今回のサイクルの最高価格を７万５０００ドルの２倍となる約１５万ドルになるのではと予測した。

●半減期の影響は

ビットコインの半減期は約４年周期で発生し、マイニング報酬が半分に減少することでＢＴＣの発行ペースを鈍化させ、希少価値が高まる。次回のビットコイン半減期は、４月２０日前後に発動する予定で、マイニング報酬は現在の６．２５ＢＴＣから３．１２５ＢＴＣに削減される。

歴史的に見るとビットコインは、半減期によって引き起こされる供給ショックによって需要が上回って高騰する傾向にあり、過去の相場ではいずれも過去最高値を達成してきた。

ユスコ氏は、半減期後にはビットコインに関心が集まり、ビットコイン現物ＥＴＦからの需要が増加する一方で、新たなビットコインの供給量は１日あたり９００枚から４５０枚に半減するため、供給と需要の不均衡から価格の高騰につながると説明した。

ビットコイン価格は、これまで半減期から約９ヶ月後に「指数関数的・放物線状に」急騰する傾向があると同氏は指摘。年末の感謝祭やクリスマスに向けて、強気相場のピークに達する可能性が高いと述べた。

今後１０年間で１０倍に
ユスコ氏は、「ビットコインはキング」あり、最も有力なトークンであると強調。より良い形態のゴールド（デジタルゴールド）であるビットコインは、これからの１０年間で、優に１０倍となる可能性があると述べた。

また、モルガン・クリークが注目する他の仮想通貨として、イーサリアム（ＥＴＨ）、ソラナ（ＳＯＬ）、アバランチ（ＡＶＡＸ）に言及。市場拡大時、時価総額の低いトークンの価格上昇率はビットコインを上回る可能性もあると述べた。

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

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