ビットワイズが現物イーサリアムETF競争に参加、SECに申請提出(再掲)

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 暗号資産(仮想通貨)投資企業のビットワイズは、イーサリアム(ETH)現物ETF(上場投資信託)をローンチするため、SEC(証券取引委員会)に申請書を提出した。

 この動きによりビットワイズは、24年初めのビットコイン(BTC)現物ETF承認に続く、初となるイーサリアム現物ETFの導入競争における多くの候補企業の1つとなる。

 ビットワイズが提出したS-1登録フォームによると、提案されている「ビットワイズ・イーサリアム・トラスト」はイーサリアムを保有し、報酬を得るために信頼できるプロバイダーを通じてステーキング活動に従事する可能性がある。

 ステーキングとは、イーサリアムネットワークのセキュリティを確保し、取引を検証するためにイーサリアムをロックすることで、参加者は新たに鋳造されたイーサリアムを報酬として受け取ることができる。

●イーサ現物ETFへの関心高まる

 ビットワイズがイーサリアム現物ETF競争への参加を発表する中、伝統的金融会社の間ではこの種の商品を提供することへの関心が高まっている。

 ここ数カ月で、ブラックロックやグレイスケール、ヴァンエックなどの業界大手も、独自のイーサリアム現物ETFをローンチするための申請をSECに提出した。

 申請企業の増加は、投資家自身がイーサリアムを直接購入・保管することなく、イーサリアムへのエクスポージャーを提供する投資商品への需要を浮き彫りにしている。

 この動きが報じられる前、ビットワイズの幹部のひとりであるマット・ホーガンCIO(最高投資責任者)は、一般的な予想に反してイーサリアム現物ETFの承認について疑念を表明していた。

 ホーガン氏は、イーサリアム現物ETFのローンチ時期が12月と遅くなれば、TradFi(伝統的金融)が最近のビットコインETFのローンチを消化する時間ができるため、イーサリアムETFはより有利な状況に置かれる可能性があると指摘した。

 SECは、ブラックロック、グレイスケール、フィデリティ、インベスコ、ギャラクシー・デジタルなど、注目度の高いイーサリアム現物ETF申請について承認判断を延期している。

 ブルームバーグのジェームズ・セイファート氏などによる当初の予測では、ヴァンエックとキャシー・ウッズ氏率いるアーク・インベストからの最も早い申請の期限であった5月23日まで承認判断が延期されるとしていた。

 しかし、セイファート氏は現在、これらの申請は却下されると考えている。

 同氏は最新のX投稿で、「私のイーサリアムETFに対する慎重で楽観的な態度は、ここ数カ月とは変わってきている」と述べた。

 「今は最終的に5月23日に却下されると考えている。SECはイーサリアムの詳細について発行企業とやり取りしていない。秋のビットコインETFとは正反対だ」

●スタンダード・チャータード、SECが5月までにイーサETFを承認すると予想

 判断延期にもかかわらず、一部の専門家はイーサリアム現物ETFの見通しについて楽観論を維持している。

 英国の多国籍銀行であるスタンダード・チャータードは、SECがイーサリアムを証券として認定していないことを理由に、SECが5月までにイーサリアムETFを承認すると予想している。

 また、現物ETFの承認により、イーサリアム価格が24年末までに1ETH=8000ドル、25年末までに1万4000ドルに達する可能性があると予測している。

 一方、イーサリアムネットワークは100万のバリデータ数を達成し、ネットワーク内には約3200万ETH(約1140億ドル相当)がステーキングされている。

 3200万ETHは総供給量の26%に相当し、これはイーサリアムのPoS(プルーフ・オブ・ステーク)コンセンサスメカニズムへの大きなコミットメントを示している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitwise-joins-ethereum-spot-etf-race-files-application-with-sec.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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