下院金融サービス委員会の有力議員ら、米上院トップとステーブルコイン法案について議論(再掲)
米国下院金融サービス委員会の有力議員らは11日、チャック・シューマー上院院内総務と会談し、待望のステーブルコイン法案について議論を行った。
●下院金融サービス委員会議員、チャック・シューマー上院議員と会合
パンチボール・ニュースによると、マキシン・ウォーターズ下院議員(民主党、カリフォルニア州)とパトリック・マクヘンリー下院議員(共和党、ノースカロライナ州)は11日、シューマー氏の事務所でステーブルコイン法案を売り込んだという。
マクヘンリー氏とウォーターズ氏は、超党派の支持を得るため、ステーブルコイン法案とFAA(連邦航空局)の法案に関連付けることについて議論した。
現在議論が進められているステーブル法案がFAAの法案に追加された場合、この戦略は「金融サービス政策においてかなり異例なもの」になるとパンチボール・ニュースは報じている。
●ステーブルコイン法案への長い道のり
マクヘンリー氏は以前からステーブルコイン改革を提唱しており、23年に「決済ステーブルコインの明確化に関する法案」を起草したほどだ。この法案が可決されれば、ステーブルコインは伝統的な金融セクターと同等の規制監督を受けることになる。
一方、カーステン・ギリブランド上院議員(民主党、ニューヨーク州)とシンシア・ルミス上院議員(共和党、ワイオミング州)は、「不正行為者を排除しつつ、成長とイノベーションを促進する」新たなステーブルコイン法案を発表する予定だ。
フォーブスの最新報道によると、この法案は連邦政府および州の預金金融機関がステーブルコイン発行者となることを認める一方、非預金金融機関は連邦政府によって監督され、州レベルで規制されることになる。
ギリブランド氏は、「この法案は常識的な妥協の産物だ。暗号資産(仮想通貨)市場におけるイノベーションを促進する助けになる」と主張した。
●議員ら、エリザベス・ウォーレン上院議員から反発受ける
国会におけるステーブルコイン改革関連の積極的な取り組みにもかかわらず、すべての米国議員がこのアイデアに賛同しているわけではない。
先週、エリザベス・ウォーレン上院議員(民主党、マサチューセッツ州)はマクヘンリー氏とウォーターズ氏に書簡を送り、効果的なマネーロンダリング防止法が整備されていない状態でこのような法案を可決することの潜在的リスクについて指摘した。
ウォーレン氏は、「政策立案者は、安全性と健全性を確保する強力なルールなしに、ステーブルコインを正式な銀行システムに統合したり、それに伴いセーフティネットの保護範囲をステーブルコイン発行者に拡大したりする取り組みに注意を払うべきだ」と主張した。
反暗号資産的な姿勢を維持してきたウォーレン氏は、22年に「デジタル資産マネーロンダリング防止法」を初めて提案したが、依然としてその法案を推進しようとしている。
「もし私たちが新たなオンランプを作り、渋滞を増やそうとしているのであれば、それこそ下院の法案と同じことだが、イランやテロリスト、麻薬王や人身売買業者がより多くのお金を稼ぐ機会を増やさないよう、マネーロンダリング防止規定を整備する規制の枠組みが必要だ」と同氏は述べた。
現在のところ、マックヘンリー氏とウォーターズ氏がステーブルコイン法案の最終版をいつ提出するかは不明だが、遅かれ早かれ提出されるだろうと多くの人が考えている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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