石炭大手アライアンス・リソース、20年から余剰電力でマイニングしていた

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 NASDAQ上場の石炭採鉱大手ARLP(アライアンス・リソース・パートナーズ)が、自社施設の余剰電力を利用して3000万ドル相当のビットコイン(BTC)をマイニングしていた。

 ARLPのケーリー・マーシャルCFO(最高財務責任者)は29日の収支報告で、20年後半から支払済みの電力を活用するための試験プロジェクトに着手していたことを明らかにした。

 「リバー・ビュー鉱山における支払済みで十分に利用されていない電力を収益化するため、20年後半に試験プロジェクトとしてビットコインのマイニングを開始した」

●ARLP、現在425ビットコインを保有

 マーシャル氏はさらに、24年第1四半期終了時点で、ARLPが貸借対照表上に425ビットコインを保有しており、その価値は3000万ドルであることを明らかにした。

 有形固定資産の正味費用を考慮し、同社は730万ドルの純増を計上した。

 このポジティブなニュースを受け、ARLPの株価は収支報告後に5%上昇した。同社は収益予想も上回った。

 ARLPがビットコインの購入などを行っていないことは重要だ。

 同社は、既存の設備を使ったビットコインのマイニングのみに注力している。

 マーシャル氏は、ARLPが、安いエネルギー・コストを活かし、専用のデータ・センター内で他のビットコイン・マイナーに余剰能力を貸し出していることを明らかにした。

 他の団体と比較すると、ARLPの貸借対照表上の保有ビットコインは比較的控えめだ。

 貸借対照表上にビットコインを保有する上場会社やその他の大規模な団体に関する情報を提供するビットコイントレジャリー・ドットネットによると、135億ドル相当を保有するマイクロストラテジーがトップに立っている。

 暗号資産(仮想通貨)分野への進出で知られるテスラは、約6億1500万ドル相当のビットコインを保有している。

●ビットコイン、利益確定が増加する中勢い失う

 ビットコインはボラティリティの小さい1週間となり、価格は徐々に下落して1BTC=約6万3100ドルで1週間を終えた。

 7カ月間継続した目覚ましい上昇の後、4週連続でこのビットコインの下落トレンドが続いている。

 デジタル資産投資会社フェニキア・インターナショナルでリサーチ・アナリストを務めるマッテオ・グレコ氏は最近の文書の中で、ビットコインの最近の下落は、投資家の利益確定が一因となっている可能性があると述べた。

 これらの投資家の多くが22年と23年の低迷時に市場に参入しており、ここ数カ月間の大幅な価格上昇を現金化する決断を下している、と同氏は述べた。

 さらに、24年に市場参入し、持分が大きく上昇したETF(上場投資信託)投資家も、利益確定を行っている。

 「先週はビットコインETFへの需要が停滞し、過去5週間観測された短期的な傾向が続き、これらの金融商品への流入出は中立となった」とグレコ氏は記した。

 同氏は、この1週間でビットコインETFの取引量も減少したと付け加えた。

 これらのファンドが開始してからの累計取引量は2357億ドルで、この1週間の総取引量は97億ドル、1日間の総取引量は約19億ドルだった。

 この取引活動の低下は、過去数週間と比べて大きい。ETF開始以来の日間取引量は平均で約31億ドルだった。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/coal-giant-alliance-resource-mining-bitcoin-using-excess-electricity-since-2020.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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