BTCマイナー、半減期後に業務縮小開始
コインシェアーズの13日のレポートによると、4月に業界全体の収益が大幅に減少したことを受け、ビットコイン(BTC)マイニング企業のコンピューターの利用が縮小している。
ビットコイン・ネットワークのハッシュレートの7日間平均値は、4月に史上最高値に達した後、5月初頭から急速に低下した。この指標は、4月19日に約650EH/s(エクサハッシュ毎秒)の最高値を記録した後、5月11日には586EH/sとなった。
●ビットコイン・マイナー、半減期後にコスト削減
「ハッシュ」とは、ビットコインの次のブロックをマイニングするために解く必要のある複雑な数学的問題への推測解だ。ビットコイン・マイナーは、ハッシュを可能な限り速く生成することに特化した大量のエネルギーを消費するコンピューター・システムを使用し、これらのブロックを解く競争をしている。
そのため、ネットワークの総ハッシュレートは、マイナーが事業に費やしたエネルギー量を測定する役に立つ。
ハッシュレートは通常、時間とともに増加する傾向にあるが、マイナーの収益性に影響を与える出来事によって、業界全体の事業が縮小する場合がある。その1つが、4月19日にビットコイン半減期という形で発生した。これにより、各ビットコイン・ブロックの定額報酬が6.25ビットコインから3.125ビットコインに下がり、マイナーの純収益が50%近く減少した。
コインシェアーズは、23年第4四半期の報告値に基づき、半減期直後の上場ビットコイン・マイニング企業の平均ビットコイン生産コストを1ビットコインあたり5万3000ドルと推定した。ビットコインは13日に1BTC=6万3000ドルで取引されていたので、マイナーは以前より遥かに少ないものの、まだ利益を出していると示唆される。
「エネルギー・コストの最適化、マイニング効率の向上、有利なハードウェア調達条件の確保などが、主要な負担軽減戦略だ。マイナーは、金融負債を積極的に管理しており、余剰金を使って負債を大幅に減らしているところもある」とコインシェアーズは記した。
●マイナーの状況変化
上場マイニング企業の4月の報告値によると、多くのマイナーが4月に小規模で対処可能なビットコイン収益減を経験しており、5月末までにはさらに減少する可能性が高い。
マラソン・デジタルやライオット・プラットフォームといった一部の企業は、マイニング量が半減し、稼働ハッシュレートが約3分の1になったと報告しており、活動縮小が既に始まっていると示唆される。
マイナーにとって幸いなことに、オーディナルズやルーンズといった新たなビットコイン・アプリケーションが、マイナーの収益源の1つであるネットワーク取引手数料やオンチェーン活動の増加に貢献している。
クリプトクアントのキ・ヨンジュCEO(最高経営責任者)は先週、取引手数料は現在マイナーの収益の7%を占めており、これは2年前の1%から増加していると述べた。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/bitcoin-miners-halving.htm
This story originally appeared on cryptonews.com.
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