IMF、ナイジェリアに暗号資産取引プラットフォームの規制を指示

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 IMF(国際通貨基金)は10日、アフリカのナイジェリアがバイナンス幹部2人を拘束する中、同国に暗号資産(仮想通貨)プラットフォームを規制するよう勧告した。

⚫︎IMF、ナイジェリアは暗号資産取引プラットフォームを規制すべきと主張

 IMFは報告書で、「世界的な暗号資産プラットフォームはナイジェリアで登録し、認可を受け、同じ活動、同じリスク、同じ規制という原則に従って、金融仲介機関に適用されるものと同じ規制用件に従うことを推奨する」と述べた。

 ここ数ヶ月、ナイジェリアは金融危機に陥っており、かつては圧倒的な力をもっていた経済はアフリカ大陸で4位に急落すると予想されている。

 同国のインフレ率は28年ぶりの高水準に達しているにも関わらず、IMFは同国の通貨が安定し始めていると指摘している。

 「23年6月の公式外国為替窓口の統一後、ナイラは急落した。24年2月と3月の金融引き締めと為替介入の再開後、ナイラは安定し始めている」とIMFは述べた。

⚫︎ナイジェリアの暗号資産取り締まり、バイナンス幹部を拘束

 ナイジェリアは最近、暗号資産の取り締まりを強化している。今後数日間で、同国は不正操作を防ぐ目的でP2P(ピアツーピア)の決済システムを禁止する予定だ。

 ナイジェリア中央銀行のオレイミ・カルドソ総裁は2月、バイナンス・ナイジェリアを通じて23年だけで260億ドル相当の不正資金が処理されたと主張した。

 カルドソ総裁は、「私たちは、これらの多くの事業体を通じて不正な資金が流れていること、そして疑わしい資金が流れていることを示す、一部の慣行を懸念している。バイナンスの場合、バイナンス・ナイジェリアを通じて260億ドルが十分に特定できない送金元やユーザーから流れている」と述べた。

 バイナンスの幹部2人、ナディーム・アンジャルワラ氏とティグラン・ガンバリアン氏が、バイナンスの運営をめぐるマネーロンダリングと脱税容疑で逮捕されたことで、国内では懸念が広がっている。

 ナイジェリアで緊張が高まる中、両氏は規制当局との政策会議のために同国を訪れていた。

 7日、バイナンスのリチャード・テンCEO(最高経営責任者)は、「ある人物」がバイナンスの従業員とナイジェリア当局者の間で「これらの問題を解決するため」、秘密裏に和解することを提案したと明らかにした。

 バイナンスがこの取引を拒否したため、アンジャルワラ氏とガンバリアン氏は逮捕された。両氏は17日にアブジャで開かれる審問に出席するとみられている。

 バイナンス幹部逮捕の合法性については疑問が残るものの、IMFの報告書はナイジェリアで海外暗号資産取引所が将来的に増加することを示唆しているのかもしれない。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/international-monetary-fund-tells-nigeria-regulate-crypto-trading.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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