DeFiテクノロジーズ、バリデータノードの立ち上げと1億ドルのBTC投資計画を発表

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 トロントのデジタル資産企業であるDeFiテクノロジーズは、コア・チェーン上でバリデータノードを立ち上げ、ビットコイン(BTC)に約1億ドルを投じると発表した。

 DeFiテクノロジーズは11日のプレスリリースで、子会社のヴァラーを通じて、取引を検証するだけでなく、参加者のステーキング報酬を受け取る計画を明らかにした。

 このステーキングプロセスは、コア・チェーンのEVM(イーサリアム仮想マシン)互換のコンセンサスメカニズムによって、レイヤー1のBTCブロックチェーン上で促進される。

 DeFiテクノロジーズのオリヴィエ・ルーシー・ニュートンCEO(最高経営責任者)は、「1498BTCをステーキングし、ネットワークコンセンサスに参加することで、伝統的金融と革新的なブロックチェーン技術の橋渡しをするという使命を進めている」とコメントした。

 「このアプローチは、デジタル資産分野における利回りと成長へのユニークなエクスポージャーを投資家に提供する」

⚫︎ステーカー、COREで報酬を受け取る

 ステーキングを行うステーカーはロックアップ期間、BTCを保管しながらコアトークン(CORE)で報酬を受け取ることができる。受け取った報酬は同商品に再投資される。

 ステーキングされたCOREは11.66%の報酬を提供する。

 取引とブロックチェーンの安全性を確保するため、BTCマイニングのハッシュパワーの50%がコア・チェーンに分散される。

 現在、コア・チェーンにはDeFiテクノロジーズからのステーキングを除き、2800BTCがステーキングされている。

 今回の協業発表は、両組織間におけるパートナーシップの第2段階となる。

 両者は10月、ノルディック・グロース・マーケット取引所でスウェーデン・クローナを基軸通貨とするヴァラー・ビットコイン・ステーキングETP(上場取引型金融商品)を共同で立ち上げた。

 初の利回り生成型ビットコインETPとして注目を集めたこのETPは、5.65%の利回りと1.9%の管理手数料でBTCへのエクスポージャーを提供する。

 また、BTCのステーキングを通じて利回りを提供するコアETPの導入も計画しているという。

 ヴァラーはすでに、ユニスワップ(UNI)やポルカドット(DOT)などを裏付けとするETPや、ビットコイン・カーボン・ニュートラル(BTCN)として知られる10銘柄のバスケット、STOXXビットコイン・スイス・デジタル・アセット・ブルー・チップ Xインデックスを提供している。

 これらの商品の中には、手数料が無料のものもある。

⚫︎DeFiテクノロジーズ、BTCへの取り組みを強化

 バリデータノードの立ち上げと同時に、DeFiテクノロジーズは最近BTCへの取り組みを強化している。

 同社は数日前、BTCを主要な財務準備資産として採用し、新たな戦略の一環として110BTCを購入したと発表した。

 この発表を受け、DeFiテクノロジーズの株価は23%急騰した。

 5月31日時点、同社の現金残高は5100万ドルで、ヴァラーのAUM(運用資産残高)は6億700万ドルとなっている。

 22年3月中旬時点でのヴァラーのAUMが2億7400万ドルであったことから、同社が急成長を遂げていることがわかる。

 過去2ヶ月、悪名高いマイクロストラテジー以外にも、米国のヘルスケア企業セムラー・サイエンティフィックや日本の投資企業メタプラネットなど、複数の企業が余剰資金の貯蓄手段としてBTCを採用している。

 メタプラネットとセムラー・サイエンティフィックは、会社の利益を使うだけでなく、資本市場を利用して資金を調達し、BTCを追加購入する意向を示している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/defi-technologies-to-launch-validator-node-and-stake-100m-in-btc.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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