ブラジル最大の銀行、BTCとETH取引を全顧客に拡大

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 中南米最大の民間銀行のひとつであるブラジルのイタウ・ウニバンコは、すべての顧客向けにビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)の取引サービスを提供すると発表した。

 6000万人の顧客を抱えるイタウ・ウニバンコは、23年12月に投資プラットフォーム「Ion」を通じて暗号資産(仮想通貨)の売買サービスの提供を開始した。同行は当初、一部の顧客を対象にサービスを提供し、徐々にプラットフォームのアプリをダウンロードした顧客向けに対象を拡大していた。

 イタウ・デジタル・アセットの責任者であるグト・アントゥネス氏は10日、地元出版社とのインタビューでこの計画を確認した。同氏によると、イタウ・ウニバンコは暗号資産の運用が許可されている顧客を対象に毎週調査を実施しているという。

 調査の結果、顧客がイタウ・ウニバンコの保管サービスに大きな信頼を寄せていることがわかった。同行は顧客の暗号資産ウォレットの保管のために第三者サービスを採用せず、内部でツールを開発した。同行はこのソリューションの開発にあたり、トークナイザー「Liqi」の支援を受けている。

 「私たちはLiqiと提携しているが、カストディ(保管・管理)に関しては何も関係がない。カストディ・ソリューション全体は、設計された時から、イタウ内のアーキテクチャと信託義務に基づいて開発されている」

⚫︎ブラジル中央銀行との連携

 さらに、イタウ・ウニバンコは顧客ごとに個別のデジタルウォレットを作成したとアントゥネス氏は説明した。これにより、ブラジル中央銀行が暗号資産規制に基づき要求している資産の分離要件を満たすことができる。

 ブラジル中央銀行は、暗号資産規制プロセスを段階的に分けることを計画しており、24年末までに規制案が提出される見通しだ。

 アントゥネス氏によると、同行の「Ion」アプリのダウンロード数は、アンドロイドとiOSの両方で350万件を超えている。「暗号資産分にとっては重要な数字であり、驚きだった」と同氏は述べた。

 イタウ・ウニバンコは現在、ビットコインとイーサリアムの取引に対応しているが、顧客需要の高まりに伴い他の暗号資産にも拡大する計画だ。これも規制リスク分析のプロセス次第であるという。

 さらに、同行は中央銀行がブラジルのステーブルコイン運用を明確にする一連のルールを提示することを期待している。

 「私たちは規制の整備においてブラジル中央銀行と足並みを揃えており、正しい方向で成長したいと考えている」

 アントゥネス氏は、テスト期間中の真の課題は、新たな資産タイプに関する顧客への助言についてのマネージャー教育であったと述べた。「私たちは、ネットワークファーストのソリューションである、AIチャットボットを開発した。専門家とマネージャーはこれにアクセスすることができ、顧客の疑問を理解することができる」と同氏は続けた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/brazils-largest-bank-expands-bitcoin-and-ether-trading-to-all-customers.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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