ビットコイン現物ETFがオーストラリアで上場、初日に130万ドルの流入を記録

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 投資運用会社ヴァンエックの現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)がASX(オーストラリア証券取引所)に上場し、取引初日に130万ドルの資金を集めた。

 「VBTC」のティッカーで取引されるこのETFの資産規模は98万2850豪ドル(65万5560米ドル)で、取引手数料は0.59%。オーストラリアの主要取引所に上場する最初のビットコインETFである。

 ヴァンエックによって導入されたこのETFは、ビットコインそのものを購入することなくビットコインへの直接的なエクスポージャーを得ることができる。

 ちなみに、「IBIT」のティッカーで取引されるブラックロックの新たな現物ビットコインETFは1月、初日に10億ドルという膨大な出来高を記録した。

⚫︎大海の中の一滴?

 イシュアンス・スイスAGの独立取締役であるローラン・クシス氏は、「130万ドルは大海の中の一滴である」と述べた。

 「これまでのビットコインエックスポージャーは、23年の上場時に短期間だけ多額の資金を集めることに成功したが、すべてはネーミングの問題だ。この商品がETFとなったことで、原資産のエクスポージャーに高い透明性と明確性をもたらした。管理手数料が安くなったことは言うまでもない」と同氏は説明した。

 同氏は、最終的にはエクスポージャーは同じだが、明確性とより良い商品を待ち望んでいた機関投資家にとっては良いことであると述べた。

 オーストリアでは22年にビットコインとイーサリアム(ETH)のETFが誕生した。コスモス・アセット・マネジメントと21シェアーズAGはETFセキュリティーズと提携し、CBOE(シカゴ・オプション取引所)に暗号資産ETFを上場した。

⚫︎ASICは慎重な姿勢

 ASIC(オーストラリア証券取引委員会)は広範に現物ビットコインETFを審査し、承認した。ASICはデジタル資産を伝統的金融システムに統合することについて慎重な姿勢をとっている。

 オーストラリアでの現物ビットコインETF導入は、伝統的金融と急成長する暗号資産分野のギャップを埋める上で重要な進展である。

 現物ビットコインETFの違いは、ビットコインを直接保有する商品であるということだ。一方、すでにオーストラリアで取引されているデリバティブベースの暗号資産ETFは、先物契約などの金融商品を使ってビットコイン価格を反映する。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-etf-listed-on-australian-exchange-sees-1-3m-inflows.htm

This story originally appeared on cryptonews.com

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