マイクロストラテジー、BTC買い増しのため転換社債発行額を2億ドル増額(再掲)

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 ビットコイン(BTC)開発会社のマイクロストラテジーは14日、先日発表した転換社債発行額を2億ドル増額し、販売総額を7億ドルにすると発表した。

⚫︎マイクロストラテジー、BTCのために社債発行額を増額

 同社はまた、転換社債の年利は2.25%であると明らかにした。これは3月に発表した年利0.875%を上回るものだが、FRB(米連邦準備制度理事会)の現在の基準金利5.25%を下回っている。

 「マイクロストラテジーはまた、社債の初期購入者に対し、社債が最初に発行された日から13日以内に、社債の元本総額1億ドルを上限に追加購入できるオプションを付与した」と同社は説明している。

 販売期間は6月17日までで、満期日は32年6月15日。社債販売による利益はビットコインの追加取得および一般企業目的に利用される予定だ。

 転換社債とは、投資家に適度な金利を支払う債務負担であり、一般的に市場の標準的な貸出金利を下回る。

 しかし、転換社債は投資家の資金を将来のある時点に所定の換算率で会社の株式に転換するコールオプションとして機能し、投資家は時間の経過に伴い株式が大幅に上昇した場合に利益を得ることができる。

 今回の販売では、投資家は1株あたり2043.32ドルの実効レートで資金を転換でき、現在の株価に対する転換プレミアムは35%となっている。社債購入者が進んで転換を行えば、現在のマイクロストラテジー株投資家にとっては株式の希薄化が生じることになる。

 「マイクロストラテジーは、社債販売による純収入は約6億8780万ドルになると推定している(初回購入者が追加購入オプションを完全に行使した場合は約7億8600万ドル)」と同社は述べた。

⚫︎マイクロストラテジー株にとって最悪の状況は終わったのか?

 マイクロストラテジーは13日、6億5000万ドルでビットコインを購入するために20年12月に発行した転換社債第1弾に関して、全額償還ついての通知書を送付したと発表。その中で最初に提示した金額の100%を返還すると約束した。

 社債保有者は、7月11日までに1株あたり397.77のレートで社債を転換するオプションを行使することができる。これにより、最大160万ドルのマイクロストラテジー株が希薄化することになる。

 ヤフーファイナンスによると、マイクロストラテジーの現在の発行済株式数は1577万株。過去3ヶ月における1日あたり出来高は178万株となっている。

 希薄化により売りが殺到する可能性もあるが、一部のマイクロストラテジー投資家は株式の希薄化に関して、同社にとっての最悪の事態は終わったと考えている。

 今後、マイクロストラテジーの残りの債券すべてが一斉に転換されれば、最初の社債販売時よりも希薄化は抑制される。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/microstrategy-bitcoin-debt-additional-200-million.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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