ドイツ・デジタル・アセッツ、電子取引プラットフォームにBTCの「マクロETP」上場

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 ドイツの暗号資産(仮想通貨)およびデジタル資産企業であるDDA(ドイツ・デジタル・アセッツ)が、ドイツ取引所のクセトラ・プラットフォームにビットコイン(BTC)マクロETP(上場投資商品)を上場した。

 このETPは、マクロ経済的要因に基づきビットコインへのエクスポージャーを調整するもので、総経費率2.00%、ティッカー・シンボル「BMAC」で取引されている。

 「DDAビットコイン・マクロETP」と名付けられたこの商品は、コインベース・カストディの機関グレードのカストディ・ソリューションに保管された暗号資産バスケットに裏付けられている。

●市場のボラティリティを利用

 このETPは、ビットコインとUSDコイン(USDC)への体系的なエクスポージャーを提供し、「重要なマクロ経済的要因を活用してビットコインへのエクスポージャーを最適化し、長期的なリスク管理を向上させる」と同社は述べた。

 DDAで定量的戦略を担当するマルク・デ・リグネリス氏は、「多くの個人・機関投資家は、暗号資産投資に関するボラティリティとドローダウンを恐れている」と述べた。

 「私たちは、暗号資産に投資しつつ長期的により効率的なリスク管理を行える様々なスマート・ベータ戦略を提供したいと考えている。DDAがローンチしたその第一弾は、大きなマクロ経済的要因がビットコインにネガティブな影響を与えた際にエクスポージャーを減らすものだ」とリグネリス氏は付け加えた。

 独立系調査会社ETFGIのレポートによると、世界中で上場されている暗号資産ETF(上場投資信託)及びETPには、5月中に22億ドルが流入した。これにより、年初来の流入総額は445億ドルとなった。

●暗号資産ETF及びETPをローンチする発行会社が増加

 世界中で上場されている暗号資産ETF及びETPの数は増加し続けている。ETFGIのレポートによると、6月時点で、16カ国20カ所の取引所に、47社の提供会社が208種の商品を551件上場しており、資産額は822.7億ドルに達している。

 機関向けステーキング・インフラを提供するフィグメント・ヨーロッパとアペックス・グループは24年、スイス取引所に2件の暗号資産ETPを上場した。

 暗号資産商品の提供会社によると、暗号資産ETPにはかつてない需要が生じており、機関投資家が直接暗号資産を購入しステーキングを行うのはまだ難しいという。直近の暗号資産弱気市場の間、多くのETPが閉鎖に直面した。

 例えば、23年3月には、ETP提供会社の21シェアーズが、投資家の需要が低かったとして、テラETPとその他5件の暗号資産ETPを上場廃止した。これらのETPは、開始してから1年足らずだった。

●欧州市場、ETPで先頭に立つ

 SEC(米証券取引委員会)は24年、10件近くの現物ビットコインETFを承認し、強気市場と投資ブームを引き起こした。

 欧州では、多くの発行会社が何年も前から多数の暗号資産ETPを上場しており、投資家にビットコインやイーサリアム(ETH)へのエクスポージャーを提供している。コインシェアーズ、21シェアーズ、ウィズダムツリー、ETCグループ、バロー、フィデリティなどが、欧州における主要な暗号資産ETP提供会社だ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/deutsche-digital-assets-lists-bitcoin-macro-etp-on-xetra-platform.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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