マウントゴックスが多額のビットコインを内部ウォレットに移動、債権者への返還計画を実行
14年に破産した暗号資産(仮想通貨)取引所のマウントゴックスが16日、27億ドル分のビットコイン(BTC)を未知のウォレットに移動したようだ。
アーカム・インテリジェンスが追跡したデータによると、恐らくは債権者への返還計画の一環として、マウントゴックス関連のウォレットが内部ウォレットにビットコインを移し始めている。
同取引所のウォレットはまず、特定のアドレスに0.021ビットコインを移した。これは試験的な移動だと思われる。マウントゴックスのコールド・ウォレットは最終的に4万4527ビットコイン(28.4億ドル)を内部ウォレットに移動した。
オンチェーン調査会社のルックオンチェーンによると、この移動は、同社が「返還の準備をしている可能性」を示すものだという。
同取引所がビットコインを大量に移動した結果、時価総額トップの同通貨は新たに3%下落した。ビットコインは16日のアジア時間初めに一時1BTC=6万5000ドルから6万3000ドルに下落した。
●マウントゴックス、7月に債権者への返還を約束
この移動は、6月に発表された同取引所の返還計画と一致している。マウントゴックスは数年間の延期を経て、14年のハッキングで顧客から盗まれた資産の返還を7月第1週に開始する予定だと述べた。
発表によると、「再生管財人は、再生計画の下でビットコイン及びビットコインキャッシュ(BCH)での返還を準備してきた。24年7月初めから返還が行われる予定だ」という。
マウントゴックスは5月、約90億ドルに相当する14万ビットコイン超を13回の取引でコールド・ウォレットから移動した。これは、同取引所からのオンチェーン・ウォレットの移動としては、過去5年超で初めてのものだった。
かつて世界最大のビットコイン取引所だったマウントゴックスは、初期には全ビットコイン取引の70%超を処理していた。しかし、14年初めにハッカーが同取引所を攻撃し、推定74万ビットコイン(現在の価格で460億ドル)が盗まれた。
ここ最近の移動によって、返還を10年間待っていた債権者らによる大量売却が懸念されている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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