CBOE、イーサリアム現物ETFの取引開始日を発表

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 CBOE(シカゴ・オプション取引所)は、規制の発効を待って、7月23日に5つのイーサリアム(ETH)現物ETF(上場投資信託)が取引を開始すると発表した。

 米SEC(証券取引委員会)が5月23日にルール変更を承認したことで、イーサリアム現物ETFの上場が可能になった。

 しかし、同ファンドが取引を開始するには、各発行企業のS―1登録書をSECが承認する必要がある。

●5つのイーサリアムETFが取引開始予定

 取引を開始する5つの現物イーサリアムETFは、21シェアーズ・コア・イーサリアムETF、フィデリティ・イーサリアム・ファンド、インベスコ・ギャラクシー・イーサリアムETF、ヴァンエック・イーサリアムETF、フランクリン・イーサリアムETFである。

 市場での早期優位性を得るために、ETF発行企業のほとんどが手数料を一時的に免除あるいは割引する計画を発表しており、取引開始後の市場シェア獲得を狙っている。

 業界アナリストらは、イーサリアムETFが取引開始後数ヶ月で数十億ドルの純流入を引き付ける可能性があると予想している。

 イーサリアムをETFに組み入れようとする機関投資家からの需要の増加が増えることで、供給が逼迫する可能性がある。

 暗号資産(仮想通貨)取引所で購入可能なイーサリアムの量を追跡するイーサリアム取引所準備金の指標は現在、数年来の低水準にある。

 カイコの最新レポートでは、イーサリアムの1%の市場深度に言及しており、流動性の低下によりボラティリティ(変動率)が高まり、上昇率でイーサリアムがビットコイン(BTC)を上回る可能性があると指摘している。

 機関投資家アナリストのトム・ダンリーヴィー氏は、イーサリアムETFへの資金流入は24年に100億ドルに達し、1ヶ月あたり最大10億ドルの資金が流入する可能性があるとみている。

 ダンリーヴィー氏は、価格への影響について楽観的な見方を示し、第4四半期初頭までにイーサリアムが史上最高値を更新すると予想している。

 同様に、ビットワイズのCIO(最高投資責任者)であるマット・ホーガン氏は、イーサリアム保有者はビットコイン保有者に比べて資産を売却する傾向が弱いと指摘した。

 同氏は、イーサリアム供給量の28%がすでに長期保有されており、取引所からコールドストレージへの引き出しが増加したことは、イーサリアム保有者の将来的な価格上昇への期待を示していると述べた。

●イーサリアムETFの承認は政治的なものだった

 ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は、イーサライム現物ETFの承認は、純粋に財政的な考慮というよりも、政治的な決定に影響された可能性が高いと考えている。

 同氏は最近のインタビューで、バイデン政権の動きや暗号資産コミュニティの反応などの政治情勢が、承認に重要な役割を果たしたと指摘。

 ビットコインとイーサリアムを超えたソラナ(SOL)などの暗号資産ETFの承認は、大幅な規制改革なしにはあり得ないと同氏は述べた。

 セイファート氏は、これらの資産に詐欺や不正操作がないかを監視するためには、規制された市場が必要だと主張した。

 一方、暗号資産投資家・トレーダーであるブライアン・ケリー氏は、ソラナが米国で次の現物ETFになる可能性を指摘している。

 CNBCの「ファスト・マンデー」のエピソードで、BKCMデジタル・アセットの創設者兼CEO(最高経営責任者)であるケリー氏は、「取引の焦点は、次に何が来るかだ」と問いかけた。

 そして、「おそらく次はソラナと考えるべきだろう。ビットコイン、イーサリアム、ソラナがこのサイクルのビッグ3だ」と語った。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/cboe-announces-official-launch-date-for-spot-ethereum-etf.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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