トランプ前米大統領、暗号資産開発を提唱―中国との主導権争い意識

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 共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏は、米国政府は暗号資産(仮想通貨)を売るのではなく、中国が主導権を握るのを防ぐために暗号資産産業の構築に注力すべきだと主張した。

 トランプ氏は23歳のストリーマーであるアディン・ロス氏のライブストリームで、暗号資産ユーザーを引き付ける選挙運動の一環として、暗号資産業界への支持を改めて表明した。

 ロス氏は米国政府の最近の暗号資産取引に言及し、トランプ氏が11月の選挙で勝利した場合の暗号資産分野に対する今後の計画について質問した。政府は最近、約20億ドル相当の2万9800ビットコイン(BTC)を非公開のアドレスに移行した。

 トランプ氏はまた、暗号資産を「現代的な」通貨と表現し、「彼らはするべきではないことをやっている。それを構築しようとするべきだ。私たちがやらなくても、いずれにせよ中国がやっているし、他の国もやっている」と述べた。

 同氏はまた、暗号資産技術をAI(人工知能)と比較し、見過ごすことはできないと述べた。

 「AIのようなものだ。私たちがやらなければ、中国がやるか、他の国がやるだろう。私たちは取り残されるわけにはいかない」

 ルックオンチェーンによると、米国政府は現在、17万9155BTC(100億ドル相当)を保有している。

●ドナルド・トランプ氏、35兆ドルの国家債務をビットコインで解消することを提案

 トランプ氏はフォックス・ニュースとのインタビューで、35兆ドルの国家債務を解決するため、ビットコインや「暗号資産小切手」を使うことを提案した。

 「35兆ドル(の国家債務)を返済するため、暗号資産の小切手を少し渡そうじゃないか。ビットコインを少し渡して、35兆ドルを帳消しにする」と同氏は述べた。

 トランプ氏は2500万ドルを調達したビットコイン2024カンファレンスで、暗号資産を政府の準備金に組み込むことを議論した。また、暗号資産業界の敵とされているゲイリー・ゲンスラーSEC(証券取引委員会)委員長を就任初日に解任すると宣言した。

●ハリス氏の暗号資産ユーザー獲得に向けた取り組みは失敗に終わる?

 民主党大統領候補のカマラ・ハリス陣営は、暗号資産業界との緊張した関係を修復するために積極的に取り組んでいる。それにもかかわらず、バーンスタインのアナリストは、業界を巻き込もうとする同氏の努力は、米大統領選挙で有権者を大きく動かすことはできないかもしれないと考えている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/donald-trump-crypto-us-develop-stay-ahead-china.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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