ブラジル証取委、ソラナベースのETFを初承認

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 ブラジル証券取引委員会(CVМ)は、ソラナベースのETF(上場投資信託)を承認した。

 現地ニュースメディアのExameによると、この承認はCVМの中央データベースで明らかになった。

 このソラナETFはブラジル初のもので、世界的にもソラナETP(上場取引型金融商品)の先駆的商品のひとつとなる。

 最初のソラナETPは、スイスの21シェアーズが21年6月にスイス証券取引所で立ち上げた。

●ブラジルのソラナETF、運用前の段階

 現在、ソラナETFは運用前の段階にあり、ブラジル証券取引所B3の承認を待っている。

 ソラナETFは、CFベンチマークスがCМE(シカゴマーカンタイル取引所)と共同開発した「CМE・CF・ソラナ・ドル・レファレンス・レート」に連動する。

 ブラジルの資産運用会社であるQRアセットが同ETFを提供し、資本市場を専門とするフィンテック企業Vortxが運用を担当する。

 QRアセットのマネージャー兼CIO(再考投資責任者)のテオドロ・フルーリー氏は、「このETFは、ブラジルの投資家に品質と多様性を提供するという当社のコミットメントを再確認するものだ。規制を受けた暗号資産投資の主要市場としてのブラジルの地位を固め、この分野における世界的なパイオニアであることを誇りに思う」とコメントした。

 ブラジルは近年、積極的にETF分野に進出している。

 ブラジルの証券取引所B3は、21年から22年にかけて、ビットコイン(BTC)ETFとイーサリアム(ETH)ETFを上場した。

 24年3月、B3はブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラストETF(IBIT)の提供を開始した。

 最近、Cboeは資産運用会社のヴァンエックと21シェアーズが米国でソラナベースのETFを市場に導入することを許可するよう米SEC(証券取引委員会)に要請した。

 しかし、この要請はまだ承認されていない。

 7月、資産運用会社のフランクリン・テンプルトンは、ブロックチェーンの展望と功績を支持し、憶測を煽った。

 同社はX投稿で、23年第4四半期のDeFi(分散型金融)、ミームコイン、NFT(非代替性トークン)イノベーションにおけるソラナの発展を強調した。

 また、9000億ドル以上を運用する大手オルタナティブ資産会社ハミルトン・レーンは、ソラナの機関投資家向けファンドをローンチした。
 
 ハミルトン・レーンのCEO(最高経営責任者)はソラナの処理速度の速さと高い生産性を称賛し、トークン化に理想的であると評価した。

●ブラジルのデジタル資産への取り組み

 ブラジルは、デジタル資産とブロックチェーンなどの革新的技術を模索している。

 23年、ブラジルは2億1400万人以上の国民に対し、ブロックチェーン技術を用いてデジタル身分証明書を発行すると発表した。

 デジタルIDにブロックチェーンを活用するという計画は、その固有の特性である不変性と分散化に注目している。

 Serproのアレクサンドル・アモリム社長は、ブロックチェーン技術は個人データの保護と不正行為の防止に極めて重要だと述べた。

 同氏は、b―Cadastrosブロックチェーンプラットフォームが「国民IDカード」プロジェクトのセキュリティと信頼性を大幅に強化し、ブラジル国民により安全なデジタル体験を提供すると主張した。

 このデジタルIDプロジェクトに加え、ブラジルはCBDC(中央銀行デジタル通貨)開発も進めている。

 政府は8月、Drexと改名したプロジェクトの詳細を発表した。

 同国のDBDCは、Drexに関連するトークン化システムを通じて、ビジネスの資本へのアクセスを拡大することを目的としている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/brazil-approves-first-solana-etf.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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