NY証取、SECにイーサETFのオプション取引を申請

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 NYSE(ニューヨーク証券取引所)アメリカンは、グレイスケールとビットワイズが運営する3つのイーサリアム(ETH)ETF(上場投資信託)のオプションを上場・取引するための規則変更を提案した。

 この動きは、7日に米SEC(証券取引委員会)に提出された書類で詳述されている。それによると、NYSEはビットワイズ・イーサリアムETF(ETHW)、グレイスケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)、グレイスケール・イーサリアム・ミニ(ETH)のオプション取引を申請している。

 NYSEアメリカンは、イーサリアムETFのオプション取引を導入することで、イーサリアムへの追加のエクスポージャーを得るための低コストな投資手段を投資家に提供することができると主張している。

 さらに、イーサリアム関連の投資やポジションを管理する投資家にとって、オプション取引は貴重なヘッジ手段となると述べた。

●SEC、21日以内にコメントを受け取る

 SECは今後21日以内にこの提案に対するコメントを受け取る見通しだ。

 承認されれば、現在NYSEアメリカンで上場している唯一の現物イーサリアムファンドであるグレイスケールとビットワイズのイーサリアムETFにこの規則変更が適用されることになる。

 今回のNYSEによる動きに先立ち、ナスダック・オプション取引所も同様の申請を行っている。同取引所は6日、ブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラスト(ETHA)のオプション取引を許可するようSECに要請した。

 NYSEアメリカンの提案と同様、ナスダックの提案はナスダックに上場している唯一のイーサリアムETFであるブラックロックのファンドのみを対象としている。

 SECはまだビットコイン(BTC)ETFのオプション取引を承認していないため、これら申請の承認にはしばらく時間がかかるかもしれない。

 ビットコインETFが1月にローンチし、現在では約500億ドルの運用資産を保有しているにもかかわらず、SECは慎重なアプローチをとっている。

 SECは7月、ナスダックを含む複数のオプション取引所に対し、現物ビットコインETFのオプション上場に関する決定を下すには、追加の時間が必要であると示唆した。

 オプション取引は市場のボラティリティに伴うリスクを軽減することができるため、ヘッジファンドやファイナンスシャルプランナーにとって重要なツールである。

 イーサリアムが5日に28%下落していることもあり、これは特にイーサリアムの市場動向において重要である。

 さらに、オプション取引は投資調査会社10xリサーチが推進する「カバード・ストラングル」戦略など、より複雑な投資戦略の基盤となっている。

●現物イーサETFの資金流出

 7日、現物イーサリアムETF市場は2367万6600ドルの純流出を記録した。

 ETHEは3185万7100ドルの流出となり、投資家による大規模引き出しの動きが強調された。

 対して、フィデリティ・イーサリアムETF(FETH)は新規投資で470万4600ドルの資金を集め、プラスの流入となった。

 このような市場変動にもかかわらず、現物イーサリアムETFのNAV(準資産価値)は依然として堅調で、66億2600万ドルとなっている。

 報じられている通り、ブラックロックのETHAはこのところ好調な資金流入となっており、23日のローンチ以来で総額約9億ドルに達している。

 この9億ドルの資金流入により、ETHAは24年にローンチされたETFの中で最もパフォーマンスの高い上位6銘柄にランクインしている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/nyse-applies-with-sec-to-list-options-for-ether-etfs-by-grayscale-and-bitwise.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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