コインベース、ラップド・ステークドＢＴＣ「ｃｂＢＴＣ」をＢａｓｅチェーンでローンチか

2024/08/15 11:10 cryptonews

　コインベースは１４日、ラップド・ビットコイン（ＷＢＴＣ）の競合コインになると思われる「ｃｂＢＴＣ」を近日公開すると投稿した。同社はｃｂＢＴＣの登録ポータルを立ち上げており、そこではさまざまなウォレットを使って登録することができる。

　ジャーナリストでブロックチェーンブロガーのコリン・ウー氏は、コインベースは「Ｂａｓｅネットワーク上にビットコイン経済システム」を構築するだろうと述べた。

　「ＷＢＴＣは最近、ジャスティン・サン氏が関与してことで、コミュニティの間に懸念が広がっている。ｃｂＢＴＣはＷＢＴＣの競合コインになると思われる」

　トロンの創設者であるジャスティン・サン氏は最近、ＷＢＴＣとの関与について高まる懸念に対処した。暗号資産（仮想通貨）コミュニティは、ＷＢＴＣのカストディ業務へのサン氏の関与について、激しい議論を繰り広げてきた。

　同氏は声明で、ＷＢＴＣと関与する同氏の役割とセキュリティ・プロトコルを明らかにした。これは、ビットゴーがＷＢＴＣ事業を複数の機関にまたがるカストディ方式に移行すると発表した後のことだ。

　また、メーカーＤＡＯのリスク管理部門ＢＡラボはＷＢＴＣの使用を停止することを提案した。一方、Ａａｖｅのリスク部門Ｃｏａｓラボは、ＷＢＴＣの取り扱いについて慎重に検討を進めている。

　コインベースのｃｂＢＴＣに関する投稿を受け、同社のＢａｓｅネットワークの責任者であるジェシー・ポラック氏は、ビットコインへの愛を表明した。

　「私たちはＢａｓｅ上に巨大なビットコイン経済を構築するつもりだ」と同氏は述べた。

　一部の投機筋によると、ｃｂＢＴＣの発表はコインベース独自のラップド・ビットコイン商品を指しており、レイヤー２チェーンのＢａｓｅ上で導入される可能性があるという。

　ある投機筋はＸ投稿で、「ｃｂＢＴＣはただイーサリアム上でＤｅＦｉの担保を増やすというだけだ」と述べた。

●コインベースのｃｂＢＴＣ計画

　コインベースは以前、ラップド・ステークド・イーサリアム（ｃｂＥＴＨ）を発表している。ｃｂＥＴＨは取引可能な形でステーキングされたイーサリアム（ＥＴＨ）である。

　「ｃｂＥＴＨは、売却・譲渡・使用の柔軟性を提供する」と同社は説明している。また、ステーキングされたＥＴＨをラップ（包む）ための手数料は無料。ｃｂＢＴＣがローンチされれば、同様の形態を取る可能性がある。

　さらに、コインベースがＢａｓｅチェーン上でｃｂＢＴＣをローンチする計画であれば、トークンの鋳造や換金にかかる手数料を引き下げ、ＷＢＴＣの利用拡大が促進されるなどの利点があるだろう。

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

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