ロビンフッド社、暗号資産引き出し制限めぐりカリフォルニア州に和解金390万ドル支払い

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 カリフォルニア州司法省は2日、ロビンフッド社が390万ドルを支払うことで和解したと発表した。

 今回の和解は、ロビンフッドが18年から22年にかけて、顧客の暗号資産(仮想通貨)の引き出しを制限しなかったことに関するもの。さらに、取引の管理と受注処理における同社の透明性の欠如にも言及している。

 ロビンフッドは顧客が購入した暗号資産を送金せず、顧客に対し、ロビンフッドのプラットフォームから抜けるためには資産を売却するよう強制していた。また、ロビンフッドが暗号資産の保管と取引の執行に関して顧客を欺き、その価格がより良いものであると偽っていたことも非難されている。

●カリフォルニア州初の大規模な暗号資産取締り、ロビンフッドの出金業務を標的に

 カリフォルニア州司法長官ロブ・ボンタ氏の措置は、暗号資産会社に対する州初の大規模な公的強制捜査のひとつである。

 和解により、ロビンフッドは顧客に対し、法的基準を順守して暗号資産を外部ウォレットに引き出すことを認めることになる。さらに、同取引アプリは顧客に対し、特に注文の経路や暗号資産の取引価格に関する取引慣行を正確に説明しなければならない。

●ロビンフッド、過去にも顧客を欺いたとして6500万ドルの罰金

 ロビンフッドは過去にも同様の規制問題に直面している。2020年、SEC(米証券取引委員会)は同社の財源について顧客に誤解を与え、最も良い価格で注文を履行しなかったとして6500万ドルの罰金を科した。SECはロビンフッドが顧客の注文を高いレートでマーケットメーカー(気配値の提示が義務付けられている証券会社、銀行などの取引参加者)に販売し、顧客が最良の取引価格を得ることをしばしば妨げていたと非難していた。

 今年初め、SECはロビンフッドに対して通告書を発行し、同社の暗号資産事業における証券取引法違反の可能性について懸念を表明。

 ロビンフッドの最高経営責任者(CEO)であるウラド・テネフ氏は、同機関の行動は暗号資産業界に対するより広範な「規制の猛攻」の一環であると批判した。同氏は、このような動きはイノベーションを阻害し、米国企業や投資家に不利益をもたらすと主張している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/robinhood-california-settlement-crypto-withdrawal-restrictions/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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