BTCネットワーク活動、関心低下で3年来の低水準=オンチェーン分析会社が調査
ビットコイン(BTC)ネットワークの活動が大幅に低下し、過去3年間見られなかった水準に達した。
オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクオントによると、一般的な意味での「無関心」が暗号資産(仮想通貨)市場に影響を与えており、ビットコインの取引量が顕著に減少している。
クリプトクオントは最近のブログ記事の中で、3月中旬の最盛期には120万件近かったビットコイン・ネットワークのアクティブ・アドレスが、現在は83万8000件に減少していると述べた。
この数字は8月下旬にはさらに減少してわずか74万4000件となり、1日の数字としては21年来の低水準となった。
●ビットコインのアクティブ・アドレス、最低値を更新
クリプトクオントのコントリビューターであるGaah氏は、「ビットコイン・ネットワークのアクティブ・アドレス総数は、24年の最低値を記録し、ビットコインが1BTC=4万5000ドル前後で取引されていた3年前に近い水準となった」と記した。
アクティブ・アドレスの減少は、ネットワーク活動の減少を示唆し、取引数が減少していることを意味するもので、同ネットワークの利用に対する関心の欠如を示している可能性がある、と同氏は付け加えた。
ビットコインが明確なトレンドを形成できず、暗号資産市場が失望する中で、ビットコインのアクティブ・アドレス数の減少が生じた。
新規発行されたビットコインの価値と365日間移動平均を比較する指標であるプエル・マルチプルも、中立圏で推移している。
クリプトクオントによると、いずれの指標も買いの機会が近付いている可能性を示唆している。
Gaah氏は、一部の投資家にとって、価格と活動の低下は将来の上昇を期待したビットコイン購入の機会を提供している可能性があると述べた。
しかし、投資家がこの傾向を同資産への関心低下の兆候と解釈した場合、さらなる下落と新たなサポート水準の形成につながる可能性がある。
現在の市況は、他のアナリストの注目も集めている。
オンチェーン分析プラットフォームであるチェックオンチェーンの匿名の開発者であるチェックメイト氏は、ビットコインの最近の値動きを「波立つ値固め」(狭い範囲での不規則な価格変動と値固めの混在)と表現した。
チェックメイト氏は、最近のXへのポストで、ボラティリティの拡大は値幅の不安定化を示唆し、市場が大きな動きに備えている可能性を示していると述べた。
ヒストリカル・データによると、活動低下にもかかわらず、ビットコインは以前の強気市場で見られたような急激な調整をまだ経験していない。
●ビットコインETFで流出
現物ビットコインETF(上場投資信託)は、6日連続の純流出となり、4日には3729万ドルが流出した。
現物ビットコインETFで第2位の規模を誇るグレースケールのGBTC(グレースケール・ビットコイン・トラスト)は3425万ドルで最大の流出となり、フィデリティのFBTC(フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド)とヴァンエックのHODL(ヴァンエック・ビットコイン・トラストETF)でも大幅な流出となった。
同様に米国のイーサリアム(ETH)ETFでも流出となった。
ETHE(グレースケール・イーサリアム・トラスト)は4日、4063万ドルの純流出となったが、ETH(グレースケール・イーサリアム・ミニ・トラスト)は312万ドルの流入となった。
9種のイーサリアムETFの取引量は、3日の1億6350万ドルから1億4586万ドルに減少した。
既報の通り、デジタル資産投資商品は先週深刻な流出に直面し、計3億500万ドルが市場を離れた。
米国における予想を上回る経済指標が、この減少の主なきっかけのようだ。これにより、FRB(連邦準備制度理事会)による50ベーシス・ポイントの利下げの可能性が減退した。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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