暗号資産の低迷でNFTの売上高が55%近く減少

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 暗号資産(仮想通貨)市場が急落する中、NFT(非代替性トークン)の売上が1週間で54%超減少している。

 ノンファンジブル・ドットコムのデータによると、NFTの売上高はこの1週間で前週比54.6%減少し、2500万ドルとなった。

 同様に、NFTの販売数、NFTの平均価格、二次流通も全て急落し、それぞれ22.2%、41.8%、56.7%減少している。

 優良NFTコレクションも例外ではない。クリプトスラムのデータによると、ユガ・ラボのアザーディードNFT、BAYC(ボアード・エイプ・ヨット・クラブ)、アズキ、MAYC(ミュータント・エイプ・ヨット・クラブ)の売上も全て過去1週間で50%超減少している。

 人気の優良コレクションの中でも、アズキNFTが最も打撃を受けている。同コレクションの売上は1週間で約77%減り、新規購入者は74%減少した。

 今回の急落の前には、同プロジェクトの匿名の創設者がブログ投稿を行い開始価格を約45%下げたことを受け、同コレクションへの関心が高まり販売数が異常に増加していた。

 NFTの売上減少には様々な要因があるが、最近テラのアルゴリズム型ステーブルコインであるテラUSD(UST)が崩壊し、暗号資産市場全体に波及効果を及ぼしていることが大きな原因となっている可能性がある。

 一方で、米国の投資銀行大手モルガン・スタンレーは最近NFTに対する注意喚起を行い、テラに続いて下落する可能性があると主張している。

 シーナ・シャー氏が率いるアナリスト集団は、「DeFi(分散型金融)や暗号資産に裏付けられたステーブルコインなど、暗号資産のうち過熱しレバレッジの効いた分野では、大規模な清算が見受けられる。上昇していた価格は全て投機的取引であり、実際のユーザー需要は限られていたことが明確になりつつあるためだ」と述べたと伝えられている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/nft-sales-volume-down-by-nearly-55-amid-crypto-downturn.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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