「NFTは新しいかもしれないが、この種の犯罪は前からある」:オープンシー元責任者がNFTインサイダー取引で逮捕

NFT186432750_s.jpg

 最大のNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスであるオープンシーの元プロダクト責任者ナサニエル・チャステイン氏が、NFTでのインサイダー取引に関する電信詐欺およびマネーロンダリングの罪で逮捕・起訴された。

 ニューヨーク州南部地区の検察は1日、「オープンシーのホームページで紹介されるNFTに関する機密情報を、個人的な金融上の利益を得る目的で利用した」として、31歳のチャステイン氏を起訴した。

 チャステイン氏は、職務の一環としてオープンシーのホームページで紹介されるNFTの選出を担当していた。通常、NFTはホームページで取り上げられた後、価格が急激に上昇する。

 米司法省によると、このことを認識しながら、チャステイン氏はNFTを購入し、ホームページで掲載された直後に売却したことで、多額の利益を得たという。

 チャステイン氏は21年6月から同年9月にかけて、オープンシーの機密情報を利用し、ホームページで紹介される直前に「数十のNFT」を密かに購入。その直後、「2-5倍の利益で」売却したということだ。

 同氏は、オープンシーの複数の匿名ウォレットと匿名アカウントを使ってNFTを購入したと指摘されている。

 ダミアン・ウィリアム米連邦検事は、「NFTは新しいかもしれないが、この種の犯罪計画はそうではない。指摘されている通り、ナサニエル・チャステイン氏は自分のお金を稼ぐために、機密情報を使ってオープンシーを裏切った」と説明している。

 報じられている通り、9月中旬の匿名ツイートで、チャステイン氏がインサイダー情報を使ってNFTを購入していた可能性が初めて浮上した。

 その後、オープンシーは従業員の1人が機密情報を使ってアイテムを購入していたことを確認したと発表。それがチャステイン氏であるかどうかは公表していなかった。

 一方、この事件をきっかけに、分散型NFTマーケットプレイスの必要性が議論されるようになった。

 コンパウンド・ファイナンスの共同創設者ロバート・レシュナー氏は当時、「インサイダー取引の告発が真実であるかどうかにかかわらず、オープンシーはこれをきっかけに、より分散型のプラットフォームを構築しなければならない」と述べていた。同氏によると、「中央集権的なシステムとそのユーザーは、人間の誤った判断に弱い」という。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/nfts-may-be-new-but-this-criminal-scheme-isnt-ex-opensea-head-arrested-for-nft-insider-trading.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ
ICOレーティングについて