エルサルバドルの財務相、4000万ドルのBTC損失との主張を「一笑」
エルサルバドルのアレハンドロ・ゼラヤ財務相が、同国のビットコイン(BTC)導入計画は経済を破壊する可能性があり、国家財政に4000万ドルの穴を開けていると主張する国際メディアの報道について、「笑うしかない」と述べた。
同氏は記者会見で発言し、その場で記者が同氏に対し、経済が「4000万ドルの財務リスクに引きずられている」と主張するドイツメディアのドイチェ・ヴェレの報道について質問した。
エルサルバドル・ドットコムによると、ゼラヤ氏はこの報道やそれに類似したものを「偏った」ジャーナリズムの一例だとし、次のように付け加えた。
「これは明らかに、エルサルバドルではなくビットコインへの批判だ。彼らが関心を持っているのはエルサルバドルではない。(...)そのため、ビットコイン(導入)によるエルサルバドルの財務リスクが非常に高いと言われても、私を笑わせるだけだ。これは極めて表面的な分析なので、真面目な経済学者なら誰もが同じ反応だと思う。彼らは無知ゆえにそう言っているのだ」
ゼラヤ氏はまた、ビットコインが1BTC=2万ドルに向けて下落する中、購入時のビットコインの市場価格と現在の市況に基づいて算出した「損失」に注目した批判にも反論した。
同氏は、「損失」が4000万ドルだとしても、元大統領のマウリシオ・フネス氏やアントニオ・サカ氏が国家経済から横領したとされる金額と比べればわずかな額に過ぎないと主張した。
同氏はビットコイン投資にまつわるリスクは「極めて小さい」と述べ、次のように付け加えた。
「ビットコイン損失が4000万ドルかもしれないと言うが、フネス氏はいくら盗んだ? 3億5100万ドルだ。サカ元大統領はいくら盗んだ? 3億ドルだ」
また同氏は、エルチャパラル水力発電所事業にまつわる「5億ドル」の不正経理疑惑についても言及し、「専門家」はこの事業を「財務リスク」とは見なさなかったと主張した。
UTC(協定世界時)11時42分時点で、ビットコインは2万1994ドルで取引されている。1日では7.6%、1週間では30%下落している。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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