ビザ、ブラジルとアルゼンチンでパートナー企業と「BTCキャッシュバック」カード提供開始

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 決済大手のビザが、中南米地域で初となる暗号資産(仮想通貨)カードをローンチした。そして、同社は複数のパートナー企業を通じて、ブラジルとアルゼンチンで新製品を展開していく予定だ。

 メディアExpansionによると、ビザはブラジルとアルゼンチンの複数のフィンテック企業やITスタートアップとの「提携を発表」した。これにより、ユーザーはビザカードで「取引を行い」、使うたびに暗号資産でキャッシュバックを受け取ることができるようになるという。

 同社は声明の中で、この動きについて、「暗号資産カードプログラムを始動し、同地域におけるフィンテック企業や暗号資産取引スタートアップと提携を結んだ」と説明。

 ビザは以前にも、中南米域で同様の暗号資産関連の事業を展開している。21年末、同社はアルゼンチンの暗号資産取引所レモン・キャッシュと提携を結び、顧客がカードを使って決済を行った際に2%のビットコイン(BTC)キャッシュバックを付与するビザカードを発表した。

 また、同社はアルゼンチンで「ビザ・レモン・キャッシュ」というプリペイドカードも提供する予定だという。他にも、アルゼンチンの暗号資産取引プラットフォームであるサトシ・タンゴとも発行契約を結んでいる。ビザブランドのクリプト・ドットコムのカードも、同国で展開される見通しだ。

 一方、ブラジルでは、暗号資産を専門とする銀行AlterbankとネオバンクZro Bankとの提携を通じて、同様のサービスを提供する計画であるという。

 この動きは、ビザが「暗号資産ブームに乗りたい」と考えている証拠であり、パートナー企業に「スケーラビリティ」と「セキュリティ」を提供しようとしている、と同メディアは指摘している。

 ビザの中南米担当製品およびイノベーション本部長のロミナ・セルツァー氏は、次のようにコメントした。

 「この地域では、投資の増加、消費者への普及拡大、暗号資産活用のユースケースの増加により、暗号資産エコシステムは勢いを増し続けている。われわれは、顧客やクライエント、パートナー、消費者のために、暗号資産と決済の未来を発展させることができる戦略を立て続けていく」

 同メディアによると、ビザはメキシコやコロンビア、ペルーなど他の中南米諸国では、カード発行プロジェクトの開発に取り組んでいる。

 暗号資産取引所であるメキシコのユニコーン企業Bitsoも、独自のカードを発行すると発表した。同社のウェブサイトによると、このカードを利用すれば、ユーザーはメキシコ・ペソで支払い、ビットコインでキャッシュバックを受けることもできる。

 しかし、Bitsoはビザのような大手カード発行会社との提携を模索するのではなく、単独での事業展開を目指しているとみられる。同社はこのカードプログラムについて、Bitso口座を持つすべてのメキシコ国民に提供されると説明している。しかし、「アルゼンチンでもこの新たなカードを利用できるようにするために取り組んでいる」という。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/visa-rolls-out-multiple-bitcoin-cashback-cards-with-partners-brazil-argentina.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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