100万ドルが消えた後、スリー・アローズ・キャピタルは「連絡を絶った」と取引企業は主張

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 問題を抱えている暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンド「スリー・アローズ・キャピタル」にまつわるドラマは続いている。ある取引プラットフォームは同ヘッジファンドにより取引アカウントから100万ドルが持ち去られ、スリー・アローズ・キャピタルの共同設立者カイル・デイビス氏と連絡がつかないと話している。

 香港拠点の暗号資産取引企業8 Blocks Capitalの取引責任者ダニー・ユアン氏のツイッターのスレッドによれば、スリー・アローズ・キャピタルは2社の合意に反し、事前に通知することなく、資金を持ち去った。

 8 Blocks Capitalは暗号資産市場で値付け業務に専念していたため、1年半以上、手数料と引き換えにスリー・アローズ・キャピタルで資金を取引していた、とユアン氏はスレッドで主張した。現在までは、関係は「お互いに有益」であったと付け加えた。

 しかし、6月12日と13日に暗号資産市場が大幅に下落し始め、事態が難しくなったとトレーダーは説明した。同社は6月12日に出金を要請し、「受け取った」が、翌日、巨額の出金を要求したが、スリー・アローズ・キャピタルから応答はなかった、とユアン氏は話した。

 ユアン氏によれば、次に起きたことはスリー・アローズ・キャピタルにある同社のアカウントから100万ドルがなくなっていることに気付いたことだ。資金の運営チームかつ共同設立者のカイル・デイビス氏に連絡を取ろうと試みたが、取れなかったと付け加えた。「スリー・アローズ・キャピタルは応答しなかった」とユアン氏は話した。

 スリー・アローズ・キャピタルと「直接関係がある」人に連絡を取った後、資金は「あらゆるところでロングポジションにレバレッジを利かせていたことから、マージンコール(追加保証金の徴求)されたことが判明した」と同トレーダーは続けた。

 「マージンコールに応答する代わりに、連絡を絶った。プラットフォームはポジションを清算する以外選択肢はなく、市場にさらなる下落を引き起こした」とユアン氏は話した。

 スリー・アローズ・キャピタルは多くのプラットフォームで清算したが、いくつかの交換所や取引プラットフォームに同社が保有する資産がまだ残っている、とユアン氏は付け加えた。

 「スリー・アローズ・キャピタルの資産を凍結するよう求める。そうすれば、法的手続き後に、スリー・アローズ・キャピタルが支払い義務のある人に将来返済できる」とトレーダー責任者は話し、「自分のことを理解しているだろう」と付け加えた。

 同トレーダーは次のようにツイッターのスレッドを締めくくった。

 「賭けに負けることはあるが、少なくとも高潔をよしとすべきであり、自分の賭けにまったく関係のない他人を巻き込むべきではない。手助けできるかもしれない人との連絡を絶つな」

 Cryptonews.comはスリー・アローズ・キャピタルにコメントを求めた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/three-arrows-capital-ghosted-us-after-usd-1m-went-missing-trading-firm-claims.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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