ビットコイン、イーサリアムや株式より利上げに上手く対応―レポート

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 暗号資産(仮想通貨)サービスプロバイダーであるバベル・ファイナンスの新たなレポートによると、ビットコイン(BTC)は、重要な金利発表による「経済的影響を緩和する」のに最も優れた資産であるという。

 バベル・ファイナンスのアナリストであるロビー・リウ氏とユエンミン・チウ氏によって書かれたレポートは、22年の米国での3回の金利発表時(5月4日、3月16日、1月26日)における、さまざまな資産に関する市場の反応を調査し、その結果を報告している。

 ビットコインが持つ緩和効果は、イーサリアム(ETH)などの他の暗号資産よりも優れており、ビットコインがS&P500種株価指数などの伝統資産と密接な相関関係にあるにもかかわらず、その効果は明らかであったという。

 「全体として、前述の日付におけるビットコインのパフォーマンスは、この資産が、米国株式市場やイーサリアムと比較して、『金融イベントの経済的影響をより良く緩和する』能力を持っていることを示している」ということだ。

 レポートはその理由として、ビットコイン保有者の「かなりの割合」が、ビットコインの「価値の保存としての性質と、インフレヘッジになるというストーリー」を常に信頼していることを指摘している。

 結果として、他のリスク資産が暴落しても、ビットコイン保有者の多くがビットコインを保有することを選択しているという。

 注目すべきは、20年5月以降、暗号資産が「前例にないほど」米国株式市場を反映しているにもかかわらず、ビットコイン市場の反応が穏やかであるということ。

 レポートによると、22年5月6日における30日間相関は、17年ぶりの高水準となる約0.8に達した。

 今後の見通しについては、ビットコインが現在の弱気相場の底値に達したかどうかはまだわからないとした。

 筆者らは、「一部のアナリストはビットコインの底値の兆候を探しているが、『押し目買い』が良い策であるかどうかは、このレポートでは答えていない」と記している。

 レポートは、ビットコインの底値を予想しようとするのではなく、価格が下落し、他のリスク資産との相関関係が高いままであっても、ビットコインの価値の保存としての性質が「完全に衰えるわけではない」ことを明確に示している。

 筆者らは最後に、「いつものように、ビットコインの長期的なストーリーは、再び価格が暴落しても簡単には損なわれないだろう。『真の信者』はまだ増えている」と述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-better-at-tackling-rate-hikes-than-ethereum-stocks-report.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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