BTCファンド、過去最大の資金流出―コインシェアーズ

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 デジタル資産投資会社コインシェアーズのデータによると、ビットコイン(BTC)と暗号資産(仮想通貨)に裏付けられた投資ファンドでは、先週4億2300万ドルの資金流出が確認され、過去最大の週間流出額となった。

 コインシェアーズの最新情報によると、この大規模な流出はBTCファンドにのみ集中し、これらのファンドからは4億5300万ドルが流出した。イーサリアム(ETH)やカルダノ(ADA)など、その他のデジタル資産に裏付けられたファンドには、この1週間で資金が流入した。

 このETHファンドへの流入の1週間前には、比較的大きな7000万ドルの流出が確認されていた。同じ週にBTCファンドでは2800万ドルの流入が確認されていた。

 この最新のレポートにおけるBTCファンドからの流出の多くは6月17日に生じたもので、「報告の遅れ」で先週のデータに表れた、とコインシェアーズは述べた。

 このレポートは今回の顕著な流出について、BTCファンドの「年初からの流入のほぼ全て」が帳消しになり、その運用資産総額は245億ドルになったとした。これは「21年開始以来最低の値」だという。

 このレポートによると、今回の流出は地域的には大半がカナダの取引所と名称非公開のプロバイダー1社に由来するものだった。

 「この流出は6月17日に生じたが、取引報告の遅れで先週の数字に反映されたもので、その週末にビットコインが1万7760ドルに下落した要因である可能性が高い。この4億9300万ドルの流出を差し引くと、他のプロバイダーでは合計で7000万ドルが流入しており、デジタル資産投資家の間で市場心理が二極化していることが浮き彫りとなった」とこのレポートの著者は述べた。

 このデータで注目すべき点は、「ショートBTC」のカテゴリーに1530万ドルの流入があったことだ。この流入は、米国初のBTCショートETF(上場投資信託)であるBITI(プロシェアーズ・ショート・ビットコイン・ストラテジーETF)のローンチによるものだ。

 この新たなETFはNYSEアーカ取引所で6月21日に取引を開始したが、取引高で見ると比較的緩やかな始まりとなった。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-funds-see-largest-outflows-on-record-by-a-wide-margin-coinshares.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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