イオスのチームが「復権」を主張、ETH創業者のブテリン氏は古いジョークを思い出す
イーサリアム(ETH)の共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏が、かつて人気のブロックチェーン・プロジェクトだったイオス(EOS)は「イーサリアム・オン・ステロイド(強化版イーサリアム)」を意味するとツイートし、暗号資産(仮想通貨)コミュニティ内の古いジョークを思い出させた。
イーサリアムの立役者である同氏はこのプロジェクトを称賛し、コアチームは「イーサリアムの素人的な素朴さと理想主義」から学び、スケーラビリティと速度を大幅に高めたスマートコントラクト・プラットフォームを作り出したと述べた。
ブテリン氏は過去にイオスを強く批判していたため、この発言は多くの人々を驚かせた。カルダノ(ADA)の創業者であるチャールズ・ホスキンソン氏はブテリン氏に対し、「V、大丈夫か?」と尋ねた。
イオスは18年にICO(イニシャル・コイン・オファリング)で41億ドルを調達してデビューした後、人気を集めたスマートコントラクト・プラットフォームだ。このプロジェクトは、高いTPS(1秒あたりトランザクション)を提供できることから「イーサリアム・キラー」だと考えられていた。
しかし、暗号資産イオスを基盤とするブロックチェーン・プロトコルのEOSIOを開発するブロックワンは、何年もの間このブロックチェーンの価値を高めることができず、開発者が離脱し、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)のブームに乗る機会を逸した。
これにより、イオス・コミュニティの不満を持ったメンバーはブロックワンに対抗する組織を結成せざるを得なくなった。ENF(イオス・ネットワーク財団)と名付けられたこの組織は、ブロックワンに反抗し、ネットワークのコードベースを奪取した。
ENFのイヴ・ラ・ローズCEO(最高経営責任者)は「復権」を誓っている。同氏はブテリン氏に対し、イオスは「最も効率の良いブロックチェーン」であり、「1日当たり1億件超のトランザクションを処理」できる唯一のブロックチェーンだと述べた。
「イオスで問題なのは技術ではない......。以前はリーダーシップが大きな問題だった」と同氏は述べた。
報じられた通り、ENFは最近、EVM(イーサリアム仮想マシン)との互換性をイオスにもたらし、イオス・ネットワーク上の開発者が人気のプログラミング言語であるソリディティでスマートコントラクトを作成できるようにする、トラストEVMという新たな仮想マシンを発表している。
一方、UTC(協定世界時)9時28分時点で、同プロジェクトのネイティブトークンであるEOSは1EOS=1ドルで取引されており、24時間では2.2%下落、7日間では4%上昇している。同通貨は、18年4月に記録した史上最高値の22.71ドルからは95.6%下落している。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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