ビットコインが1万9000ドル付近、イーサリアムは1000ドル試す、反発前「最後の急落」の可能性

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 ビットコイン(BTC)は30日、欧州時間での取引開始からいくらか下げを縮めた後、1BTC=1万9000ドル付近の支持線を試した。一方、イーサリアム(ETH)は、1ETH=1000ドル付近の重要な心理的水準にまで値を下げた。

 30日、ビットコインは早朝に一時1BTC=1万8920ドルの安値を付け、UTC(協定世界時)10時55分は1万9000ドルをわずかに超える水準で取引されており、過去24時間での下落率は5%となった。

 同時刻、イーサリアムではさらに急激な売りがみられ、過去24時間で10%近く下落。6月19日ぶりの安値となる1ETH=1000ドルをわずかに超える水準まで下げた。

 ビットコインがこの10年余りで最悪の四半期に向かい、今四半期これまでの下落幅が約60%となっている中、最近の売りは発生した。

 ブルームバーグによると、ファンドストラットのテクニカルストラテジスト、マーク・ニュートン氏は、最も短期的なテクニカル指標では、底値に達する前に、最後の「暴落」型の下落が平均以上の確立で起こることが示されていると指摘した。

 ニュートン氏は、ビットコインは1万2500ドルまで下落する余地があるとし、「それは中期的な買い手にとって、ロングを追加する絶好の機会となると予想している」と述べた。

 一方、ブルームバーグが報じたドイツ銀行の分析では、ビットコインは22年内に2万8000ドルまで再び上昇する可能性があると示された。

 22年後半に価格が上昇する主な要因は、株価の上昇であるとし、アナリストらは22年末までに同年1月の水準まで回復すると予想している。また、株式とビットコインの間には密接な相関関係があることから、ビットコインが株式に追随して上昇する可能性が高いとの見通しを示した。

 ドイツ銀行のアナリストは、「公開株式システムの中にあるような、共通の評価モデルがない」ため、暗号資産(仮想通貨)市場は株式市場よりも価格を安定させるのが難しいと指摘している。

●取引所から過去最大の出金

 強気筋からは、ビットコインマイニング企業のブロックウェア・ソリューションズのオンチェーンアナリストのウィル・クレメンテ氏が、取引所からのビットコイン出金量が過去最高を記録したと伝えている。

 「これが価格にどの程度関係しているのかはわからないが、最近の出来事を受け、参加者が中央集権的な組織への信頼を失っていることをある程度反映していると思う。人々は『鍵を持っていなければ、自分の通貨ではない』ということを実感しているのだ」とクレメンテ氏は論じた。

 取引所から個人のウォレットにビットコインを大量に引き出すことは、投資に対する長期的なコミットメントを示しているため、通常、価格に対して強気であるとみなされる。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-nears-usd-19k-eth-tests-usd-1000-as-final-washout-in-cards-before-rebound.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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