スリーアローズ破産申請、FTXとブロックファイの合意、ボイジャーの停止措置など
厳しい暗号資産(仮想通貨)の冬が再び週末を迎える中、複数の重要なニュースが市場に流れ、一部の業界プレイヤーの立ち位置がより明確になった。
まず、財政難に苦しむ暗号資産ヘッジファンド、3AC(スリー・アローズ・キャピタル)は、海外の債務者が米国にある資産を守ることができる米連邦破産法15条の下、米国の債権者からの保護を求めている。ロイター通信が報じた。報じられている通り、英領ヴァージン諸島の裁判所は3ACに清算を命じていた。
一方、苦闘を続ける暗号資産貸し出しのブロックファイは、株主の承認を条件として、米暗号資産取引所FTX.USと最終的な合意に達した。契約の内容は以下の通り。
・顧客資金に劣後する4億ドルのリボルビング・クレジット・ファシリティ契約
・パフォーマンスのトリガーに基づく最大2億4000万ドルの変更可能な価格でブロックファイを買収するオプション契約
ブロックファイ共同創設者であるフロリ・マルケス氏とザック・プリンス氏は声明で、「このクレジット・ファシリティはこれまで引き出されておらず、当社のすべての商品・サービスは通常通り運営されている。実際、主要資産については、本日から金利を全面的に引き上げた」と説明している。
両氏は、3ACへの融資により、8000万ドルの損失を被ったことを明らかにし、「これは、3ACからのブロックファイへの影響の程度を表している」と述べた。また、この損失は「3ACが進めている破産手続きの一部となる」とした。
一方、3ACの被害を受けた別の暗号資産プラットフォームであるボイジャー・デジタルは、「一時的に」取引・入金・出金・リワード付与を停止すると発表。
ボイジャーのステファン・エーリッヒCEO(最高経営責任者)は発表の中で、「この決断により、われわれが共に築いたボイジャープラットフォームの価値を維持しながら、さまざまな利害関係者と戦略的代替案を検討し続けるための時間が確保できる。適切な時期に、追加情報を提供する」とコメントしている。
報じられている通り、ボイジャーは3ACにビットコイン(BTC)1万5250BTC(2億9300万ドル)とUSDコイン(USDC)3億5000万USDCを融資している。また、定量取引企業で、取引所FTXの親会社であるアラメダ・ベンチャーズとも数百万ドルのクレジットライン契約を締結している。
FTXは、複数の暗号資産企業の最後の貸し手となっており、同社CEO兼共同創設者のサム・バンクマン-フリード氏は、打撃を受けたビットコインと暗号資産マイニング業界で買収を検討することにオープンだと話している。
同氏はブルームバーグTVで、「マイニング業界について考えるとき、マイニング機器で借入金を担保していたマイナーがいる限り、悪影響を拡大させる可能性を少しはもっていることになる。われわれにとって本当に魅力的な機会が訪れるかもしれない。私は絶対にその可能性を無視することはしたくない」と述べた。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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