セルシウスに新たな打撃、従業員150名を解雇と伝わる―CELは19%上昇

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 暗号資産(仮想通貨)レンディング会社がまたもや窮地に陥っているようだ。既に問題を抱えていたセルシウス・ネットワーク(CEL)が、従業員150名を解雇したと複数のメディアが伝えている。

 イスラエルの報道機関であるカルカリストによると、セルシウスは既に「財務的問題の中で会社の組織改革をするため、事業再編のコンサルタントと弁護士を雇用」していたという。

 解雇された従業員の一部はイスラエルで勤務していた、と同メディアは付け加えた。

 今回の動きの約1カ月前に、同社は「極端な市況」を理由として出金を一時停止したと発表し、一部では同社の支払能力が懸念されていた。人員削減をしたことが事実ならば、社員の約4分の1と離別したことになる。

 クリプトニュースはセルシウスにコメントを求め、次のような連絡を受けた。

 当社は現在、受け取っている「多くの質問への回答に取り組んでいる」

 暗号資産分野での弱気市場によるドミノ効果を恐れる人々は、4日に入出金を停止したシンガポールに拠点を置く取引プラットフォームのボールドが、その責任の一端は「セルシウス・ネットワークの出金停止」にあるとしたことに注目するだろう。

 17年に設立したセルシウスは21年には好調で、時価総額約30億ドルで7億5000万ドル相当の資金提供を受けていた。同社のウェブサイトによると、セルシウスは22年5月時点で82億ドル相当のローンを処理し、118億ドルの資産を管理していた。

 しかし集団出金の圧力が同社に大きな打撃を与えた。同社は「資産を保全・保護し可能な選択肢を探るための重要な措置を講じて」いるという。

 セルシウスの「選択肢」には、「戦略的取引の追及、負債の再編など」があると同社は述べた。

 同社は次のように注意を促した。

 「これらの徹底的な調査は複雑で時間がかかる。しかし、私たちのチームは様々な分野の専門家と協力していることを、コミュニティには知ってもらいたい」

 同社はさらに、「コミュニティや顧客との関係」は「セルシウスの全チームメンバーの誇りの源」であり、「適切な時に顧客と情報を共有し続ける」と述べた。

 セルシウスはまた、「流動性と事業を安定させる」ため、できる限り「迅速に作業している」と語った。

 一方、コインゲッコーのデータによると、時価総額102位のCELは24時間で19.1%上昇し、記事執筆時点(UTC(協定世界時)10時21分)で1CEL=0.89ドル付近で取引されている。この率は上位100種のコインの大半よりかなり高い。CELは1週間で12%超、1カ月間で10%超上昇しているが、1年間では87%下落している。

 同社の株主で暗号資産専門の投資会社バンク・トゥ・ザ・フューチャーの創業者であるサイモン・ディクソン氏が復活計画を提案し、DeFi(分散型金融)プラットフォームのコンパウンド(COMP)に対しセルシウスが1000万ドルの支払を行った6月下旬に、CELは上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/fresh-blow-for-celsius-with-150-staff-reportedly-fired-but-cel-up-19.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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