韓国SKテレコム、暗号資産とNFTのためのBCウォレット開発へ
韓国の通信会社SKテレコムは、暗号資産(仮想通貨)のためのBC(ブロックチェーン)ウォレットを開発する計画を発表した。報道によると、同社は、Web3ウォレットの運用に向けて、アンラボ・ブロックチェーン・カンパニーとアトミクス・ラボと契約を締結した。
SKテレコムは、「当社はBC企業であるアンラボ・ブロックチェーン・カンパニーとアトミクス・ラボと共同で、『Web3ウォレット』を開発する。Web3ウォレットは、BCネットワーク上で発行されたさまざまなトークンの保管、送金、受取を行うことができるデジタル資産ウォレットだ」と発表した。
つまり、SKテレコムのウォレットユーザーは、暗号資産やNFT(非代替性トークン)を含むBCベースのトークンの保管、送金、受取ができるようになる。また、ウォレットは、身元や資格を証明できる永久的で譲渡不可能なNFTである、「Soulboundトークン(SBT)」をサポートできるようになる予定だ。この取り組みにより、Web3愛好家にもユーザー層が広がることが期待される。21年時点で、SKテレコムは韓国全通信利用者の47%を占めていた。同社がコングロマリットSKグループの傘下で、メタバース「Ifland」を運用していることも注目すべき点だ。データによると、Iflandの月間ユーザー数は約110万人に上る。
アトミクス・ラボの役割は、ウォレットに秘密計算技術を使用すること。その後は、SKテレコムとアンラボ・ブロックチェーン・カンパニーが運用を引き継ぎ、アトミクス・ラボは技術サポートを行う。
SKテレコムとこのプロジェクトの実施は、韓国における暗号資産普及で重要な役割を果たすと期待されている。韓国では、3000万人以上がSKテレコムを介してモバイル契約を結んでいる。これは全人口の約58%にあたる。アトミクス・ラボのウヒョン・ジュンCEO(最高経営責任者)は、BCエコシステム拡大には、個人向けウォレットという大きな課題があるとコメントしている。そこで、このプロジェクトでは、セキュリティと利便性を両立させることで、これに対応しようとしている。
SKテレコムは20年、BC活用のデジタル証明書の保管を行うウォレットを発行。これは、新型コロナウイルスのパンデミック時に発生した証明書に関する問題に対処するためであった。
一方では、韓国のFSS(金融監督院)は、デジタル資産を手掛ける決済ゲートウェイサービスへの調査を強化している。韓国当局は、テラ崩壊を受け、暗号資産エコシステムに構造を作るため、デジタル資産委員会を近々発足すると発表している。
(イメージ写真提供:123RF)
https://www.coinspeaker.com/sk-telecom-wallet-crypto-nft/
This story originally appeared on Coinspeaker.
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