分散型音楽プラットフォームのオーディアス、脆弱性攻撃の原因を特定しパッチを適用

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 分散型音楽プラットフォームのオーディアスは、ハッカーが悪意のあるガバナンス提案を通過させ600万ドル相当のトークンを送金できるようにしたバグを特定し、プロトコルの制御を取り戻すためのパッチを適用した。

 同プロトコルは事後分析の中で、イーサリアム(ETH)上の委任コントラクト、ステーキング、ガバナンスに脆弱性があり、7月23日にハッカーがコントラクト初期化コードを悪用してコミュニティが保有していた1800万オーディアス(AUDIO)(607.5万ドル)を移動可能にしたと語った。

 オーディアスは、攻撃を受けた一連のコントラクトは導入前の20年8月25日にはブロックチェーン・セキュリティ会社オープンツェッペリンによって、21年10月27日には別のセキュリティ会社クデルスキーによって監査されたものだったと述べた。

 「幸いなことに、オーディアスのチームは攻撃者がさらなる損害を与える前にパッチを開発・適用し、プロトコルの制御を迅速に取り戻すことができた」と同チームは主張した。

 攻撃時点では同トークンは610万ドル相当だった。しかしイーサスキャンのトランザクションによると、トークンの投げ売りで大きなスリッページが生じ、攻撃者は盗み出したのは704.9イーサリアム(107.3万ドル相当)だった。

 同チームはまた、オーディアスの財団、チーム、コミュニティ、そしてその他の資産の「大半は」無事で、この事件の影響を受けていないと主張した。「資金の損失に対する可能な回復方法についてコミュニティと共に作業を進めており、幸いなことにまだ多数の選択肢が存在する」と彼らは述べた。

 一方、UTC(協定世界時)25日午前7時28分時点で、オーディアスのネイティブトークンであるAUDIOは1AUDIO=約0.33ドルで取引されており、1日間で2%、1週間で4%超下落している。

 注目すべきことに、ここ数日間でハッキング被害を受けたDeFi(分散型金融)プロジェクトはオーディアスだけではない。

 仮想ペット所有ゲームのネオペットも21日、データ侵害を受けEメールアカウントとパスワードが「影響を受けた可能性がある」と認め、ユーザーに対しパスワード変更を推奨した。

 同社は21日にツイッターのスレッドで、「ネオペットは最近、顧客データが盗まれた可能性があることに気づいた。私たちは直ちに大手フォレンジック会社の支援を受けて調査を開始した。法執行機関とも連携し、システムとユーザーデータの保護を強化している」と記した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/decentralized-music-platform-audius-identifies-source-of-usd-6m-exploit-says-it-applied-a-patch.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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